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【メール文案付き】ゲーム実況の配信許可・収益化許可の取り方を徹底解説!

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1. はじめに

年々盛り上がりを見せるゲーム実況ですが、常に著作権侵害の問題を孕んでおり、許可を取りたいもののどうすればよいのか迷ったり、ゲーム実況をしながらも不安を感じているゲーム実況者も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、ゲーム実況の許可の取り方を徹底的に解説します。

 

2. 著作権の基本

「ゲーム」は、著作物法上の著作物に該当します。そして、日本法では、著作権法の保護を受けるためには、何らの手続きも必要ないとされているところ、市場で流通しているほぼすべてのゲームが、著作権法の保護を受けている状態と考えて良いでしょう。

 

そのため、著作権者に無断でゲーム実況を行うと、原則として著作権侵害となります。

 

著作権侵害は、最悪の場合には逮捕・起訴され、刑事罰が科せられる可能性があるため、注意が必要です。

 

この点の詳細は以下の記事にまとめているので、ぜひ参照してみてください。

 

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3. ゲーム実況できる場合

もちろん、現状行われているゲーム実況の全てが違法なわけではなく、著作権者の許諾の範囲内でゲーム実況を行えば、ゲーム実況を合法的に行うことができます

 

そして、著作権者が許諾しているパターンとしては、概ね以下の5つが存在し、以下のいずれかに該当する場合、ゲーム実況を合法的に行うことができます。

 

① 著作権者が広く認めている場合(ガイドラインの公表等)

② 著作権者が個別のタイトルについて認めている場合(ガイドライン公表等)

③ 動画投稿サービスの提供者等が著作権者と契約している場合

④ ゲーム実況者と著作権者が個別に契約している場合

⑤ 著作権者が黙認している場合

 

上記の許諾に関する詳しい解説は以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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上記に加えて、著作物が共有著作物である場合(著作権者が複数存在する場合)は、注意が必要です。

 

共有著作物は、その共有者全員の合意によらなければ行使することができないとされており、この「行使」には、第三者への著作物の利用許諾も含まれます。

 

すなわち、ゲーム実況をする場合、一部の著作権者の許諾では足りず、すべての著作権者から許諾を得る必要があります。

 

著作権法65条2項

 共有著作権は、その共有者全員の合意によらなければ、行使することができない。

 

4. 著作権者が誰であるか確認する

著作権者の許諾を得る前提として、まずは著作権者が誰であるかを確認する必要があります。

 

多くの著作物には、「Copyright 2022 XXX All rights reserved.」や「© XXXX」などのコピーライト表示がなされており、これにより著作権者を確認できる場合が多いです。

 

ゲームの販売・配布を行っている者と著作権者が異なる場合があるため、この点はしっかりと確認する必要があります。

 

コピーライト表示は、ゲームの説明書や公式ホームページの最下部、ゲームのダウンロードページのゲーム説明部分や、アプリの情報を記載している部分などに記載がされています。

 

以下は、スーパーマリオランのページに記載されているコピーライト表示で、任天堂が著作権者であることを示しています。

 

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出典:スーパーマリオラン

 

市販のゲームには、ほとんど記載されているようですが、スマホアプリなどの場合には記載されていない場合もあります。

 

その場合は、発売元・販売元として表示されている法人や個人、ディベロッパーとして記載されている法人や個人に問い合わせてみると良いでしょう。

 

5. ガイドラインを探す

⑴ 著作権者が広く認めている場合

まずは著作権者が広く認めているかを確認してみましょう。

 

ゲーム実況動画は、ゲーム売り上げに貢献する側面もあり、任天堂やセガなどの多くのゲーム会社が、ガイドラインを設定し、その範囲内で、自己の著作物であるゲームの利用を広く許諾しています。

 

2018年末に任天堂がガイドラインを公表して以降、他社もこれに追随する動きがあり、今後も広がっていくものと思われます。

 

ゲーム制作者が個人等の場合でも、このようなガイドラインを設定している可能性があるため、当該個人の開設しているホームページや、ブログ、SNS等を確認してみましょう。

 

なお、主要なゲーム会社のガイドラインの設定状況とその詳細については、以下の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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⑵ ゲームタイトルごとに個別に認めている場合

著作権者が広く認めていない場合でも、個別のゲームタイトルごとにゲーム実況に関するガイドラインが設定されている場合があります。

 

個別のゲームタイトルの公式ホームページなどを確認してみましょう。

 

なお、スクエニなど、一部の個別のゲームタイトルについては、以下の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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⑶ チェックポイント

① 許諾の対象の著作物

まずは、ゲーム実況を行おうとする著作物が、許諾の対象となっているか、という点を確認する必要があります。

 

個別のタイトルごとに設定されている場合には問題となる場合は少ないかもしれませんが、ゲーム会社が広く設定しているガイドラインの場合、多くの場合は、その著作権者の著作物が許諾の対象となっており、共有著作物や、他者の著作物が含まれている場合の当該他者の著作物は対象外とされています。

 

例えば、任天堂が公表しているガイドラインでは、「任天堂が著作権を有するゲームからキャプチャーした映像およびスクリーンショット」が対象とされており、①任天堂が著作権を有するゲームであること、②当該ゲームからキャプチャーした映像及びスクリーンショットであることが必要となります。

 

任天堂は、個人であるお客様が、任天堂が著作権を有するゲームからキャプチャーした映像およびスクリーンショット(以下「任天堂のゲーム著作物」といいます)を利用した動画や静止画等を、適切な動画や静止画の共有サイトに投稿(実況を含む)することおよび別途指定するシステムにより収益化することに対して、著作権侵害を主張いたしません。ただし、その投稿に際しては、このガイドラインに従っていただく必要があります。あらかじめご了承ください。

出典:任天堂ガイドライン

 

特に、①の点は、任天堂が他の著作権者と共同で著作権を保有しているものがガイドラインの対象外となる点で注意が必要です。

 

② 投稿主体

次に、ガイドラインの対象となっている主体を確認しましょう。ガイドラインを公表している場合、少なくとも「個人」を対象にしていることが通常であるため、個人でゲーム実況を行っている場合は、問題なく対象となる場合が多いでしょう。

 

もっとも、法人の場合には、多くのガイドラインでは、法人が対象外とされているため、注意が必要です。また、法人や事務所に所属している個人は、個人として扱われることが明示されている場合と、法人と同視することが明示されている場合、どちらともいえない場合があるため、この点も注意が必要です。

 

例えば、「FINAL FANTASY VII REMAKE 生配信及び動画・画像投稿に関するガイドライン」では、以下のように個人が対象になっていることが明示されており、また、この場合には、法人に所属する個人も「個人」に含まれることが明示されています。

 

【利用いただける方】

日本在住の個人のユーザー(ゲームプレイの配信を行うことで法人から給与その他の報酬を得ている方を含みます)

出典元サイト

 

③ 投稿先

ゲーム実況ガイドラインを公表している場合でも、投稿先がYouTube等に限定される場合があります

 

この場合、指定された投稿先に投稿する限りにおいて許諾されているので、他の投稿先に投稿した場合には、ガイドライン違反となります。

 

例えば、「FINAL FANTASY VII REMAKE 生配信及び動画・画像投稿に関するガイドライン」では、法人から給与等を得ていない個人については、以下のように投稿先が限定されており、「動画配信や生配信をする場合は、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と音楽に関する利用許諾契約締結済の動画共有サイト(「YouTube」「ニコニコ動画」等)」以外でのゲーム実況はできないことがわかります。

 

個人のホームページやブログ、動画共有サイト、ソーシャル・ネットワーキング・サービスなどで「利用対象」を利用すること。但し、動画配信や生配信をする場合は、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と音楽に関する利用許諾契約締結済の動画共有サイト(「YouTube」「ニコニコ動画」等)での配信に限ります。

出典元サイト

 

④ 収益化の可否と方法

多くのガイドラインでは、非営利目的に限って許諾したうえで、一部の収益化についてのみ例外的に許容するという形式を採用しています。

 

したがって、指定された収益化方法以外の方法によって収益化した場合には、ガイドライン違反となります。

 

YouTube等の広告収入に限って許諾しているケースが多く、反対に、動画の視聴自体に対価が生ずる場合は許諾の対象外としている例が多いです。

 

例えば、「FINAL FANTASY VII REMAKE 生配信及び動画・画像投稿に関するガイドライン」では、営利目的は禁止されているものの、YouTube等における収益化は許諾されています。

 

商用・営利目的に利用しないでください。但し、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と音楽に関する利用許諾契約締結済の動画共有サイト(「YouTube」「ニコニコ動画」等)が正式に提供する投稿者向けの収益化機能を利用する場合は問題ありません。収益化機能を利用した動画配信及び生配信につき、動画共有サイト側から照会があった場合、本ガイドラインをご案内ください。

出典元サイト

 

⑤ 著作権者の表示

どちらかというと少数派ではありますが、権利表記が義務付けられている場合があるため、その場合は指定の方法に従い、権利者を表示する必要があります。

 

例えば、「FINAL FANTASY VII REMAKE 生配信及び動画・画像投稿に関するガイドライン」では、以下のような表示が義務付けられています。

 

•掲載・配信に際して、以下の権利表記を表示してください。

© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI LOGO ILLUSTRATION:

©1997 YOSHITAKA AMANO

出典元サイト

 

⑥ ネタバレ禁止・禁止区域

ゲームの個別タイトルごとにガイドラインが設定されている場合には、配信可能なパートが限定されていたり、ネタバレになる場合にはその旨を明記する必要があるとされているケースがあります。

 

ゲームの章ごとに細かく配信可能か否かが設定されているようなケースもあるため、個別のガイドラインをしっかり読む必要があります。

 

⑦ ルール改正の可能性

また、ガイドラインは随時更新され、常に最新のガイドラインを遵守する必要がある点に注意が必要です。あくまでも、他者の著作物を利用させてもらっている以上、この点はやむを得ない制約といえるでしょう。

 

このガイドラインおよびQ&Aは、随時更新されますので、投稿前に必ず最新のガイドラインおよびQ&Aをご確認いただきますようお願いいたします。

出典:任天堂ガイドライン

 

⑧ その他のルール

その他、著作権者ごと、ゲームタイトルごとにルールが定められていることがあるため、個別のルールをしっかり確認する必要があります。

 

6. 動画投稿サービスの提供者のルールを確認する

著作権者や、著作権を管理している団体が、YouTubeなどの動画投稿サービスと包括契約を締結している場合には、当該動画投稿サービスにおいては、一定のルールで当該著作権者の著作物を利用することができるようになります。

 

楽曲の例ではありますが、YouTubeは、JASRACと包括契約を締結しているため、一定のルールのもと、JASRACの管理している楽曲が使用できるようになります。

 

www.jasrac.or.jp

 

もっとも、主要なゲーム会社は、ガイドラインの公表によって対応している場合が多いでしょう。

 

なお、このケースに該当する場合は、投稿先の動画投稿サービスが設定しているルールをしっかりと遵守する必要があります。

 

7. 個別に許可を取る

⑴ 問い合わせ先

まずは問い合わせ先を確認しましょう。

 

著作権者の公式サイトや、各ゲームタイトルの公式サイト、アプリ等のダウンロードページなどに記載されていることが多く、専用の問い合わせ窓口が設置されているのであれば、当該専用窓口から問い合わせをしてみましょう。専用窓口がない場合には、問い合わせ先として記載されている連絡先から連絡してみましょう。

 

⑵ 問い合わせる際のポイント

① 自己紹介

個別に許諾を取得する以上、一通目のメールから、ある程度の情報を記載する必要があります。礼儀として、また、相手への情報提供として自己紹介を記載することは必須です。

 

著作権者からしてみると、急に見ず知らずの人から連絡が来るのであり、また、他にも同様の連絡を複数受けている可能性もあります。

 

まずはあなたがどのような人で、どのような魅力があるのかをしっかりと伝えられるようにしましょう。

 

仮に、これからゲーム実況動画を投稿する方で、特に肩書も何もないのであれば、まずは広くゲーム実況を許諾されているタイトルでYouTubeチャンネル等を大きくしてから、トライする、というのも有効な戦略かと思います。

 

② 相手にどのようなメリットがあるのかを明確にする

次に、相手にどのようなメリットがあるのかを明確にしましょう。

 

この点は自己紹介と重なる部分ですが、登録者100人のチャンネルなのか、登録者100万人のチャンネルなのかでは、著作権者にとってのメリットは雲泥の差です。

 

後者であれば、お金を払って宣伝をお願いすることもありうるところ、無料でゲーム実況動画を配信してもらえるのであれば、著作権者としてもメリットが大きいと言えます。

 

③ 相手に何を求めるのかを明確にする

最後に、何をお願いされているのかがわからなければ、著作権者も反応のしようがありません。

 

そのため、いつどこで何を配信するのか、何を許諾してほしいのかを明確にしましょう。特に、収益の分配をしないのであれば、言いにくいかもしれませんが、お互い時間を無駄にしないためにも、その点は最初から明確にしておきましょう。

 

もっとも、詳細な条件については、相談のうえ詰めたいということもあるかと思いますので、この点はできる限り記載するということになる場合も多いかもしれませんが、最初の提案で具体的な提案ができる方が、交渉のステップに入りやすくなるでしょう。

 

⑶ 問い合わせ時メールのサンプル

上記のポイントを踏まえ、比較的簡素なメールサンプルを作成してみました。

 

【XXXXX株式会社】

ご担当者様

 

はじめまして、【ゲーム実況動画を中心に動画配信をしている山田太郎】と申します。

貴社の【ゲームタイトル名】につき、ゲーム実況動画の配信をさせていただきたく、ご連絡させていただきました。

 

当方は、【XXXXXXというYouTubeチャンネル】を運営しております。

当チャンネルでは、【●●をコンセプトに動画配信をしており、様々なジャンルのゲームの実況動画を配信させていただいております。2021年12月頃にチャンネルを開設し、2022年2月現在では、10万人の方にチャンネル登録していただいております。】

 

【サンプル動画①:URL】

【サンプル動画②:URL】

 

当方は、上記のようなゲーム実況動画を配信しており、貴社の【ゲームタイトル名】についても、同じようなテイストの動画として制作し、配信させていただきたいと考えております。

詳細な条件については別途ご相談させていただきたいと考えておりますが、現時点では以下のような条件で、ゲーム実況動画の配信の許諾をお願いできればと考えております。なお、収益については分配しない条件で考えておりますが、【貴社のゲームは、当チャンネルの視聴者の趣向とあっており、貴社のゲーム売り上げに貢献できるものと考えております。】

 

【① 動画投稿先:YouTube、ニコニコ動画】

【② 収益化:YouTubeの動画広告プログラムを利用したもの】

【③ 収益の分配:なし】

 

【当方の連絡先は以下の通りですので、ご都合の良い方法でご連絡いただけますと幸いです。

メール:XXXXXX@XXXXX

電話:XXX-XXXX-XXXX】

 

【山田太郎】

 

【】内の部分を任意の内容に変更するイメージですが、その他の部分もご自身の状況等にあわせ、適宜修正してみてください。

 

⑷ 契約書の作成

個別の許可を取れた場合には、形に残るようにしておきましょう。一番良いのは、契約書を締結することですが、そこまで難しい場合には、メールなど、あとでお互い見返せるような形にしておくことが重要です。

 

契約書の詳細については、以下の記事にまとめていますので、参照してみてください。

 

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8. 黙認されているかを判断する

⑴ どのような場合に黙認しているといえるか

ガイドラインが公表されておらず、また、著作権者からの回答が得られなかった場合には、著作権者が「黙認」しているかを判断し、「黙認」しているとの判断のもと、ゲーム実況を行うということも考えられます。

 

もっとも、著作権者が黙認しているのか、著作権侵害の事実を知らないのか、単に放置しているのか、権利侵害に対する手当ができていないだけなのかは、かなり慎重な判断が必要であり、「黙認している」と判断した場合には、自己責任でゲーム実況動画を配信することになります。

 

そのためには、まずはゲーム実況動画による著作権侵害時のリスクを正確に把握しておく必要があります。

 

詳細は以下のページで紹介しているので、ぜひご覧下さい。

 

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では、どのような場合に黙認しているといえるのか、見てみましょう。

 

まず、そのゲームの知名度や、ゲーム実況動画の数及び配信されている期間を見てみる必要があります。知名度がそもそも低いゲームであったり、ゲーム実況動画の数が少ない、又は投稿されてから間もない動画しかないような場合には、そもそも著作権者がそれらの動画を認知していない可能性があります。

 

次に、投稿されている動画数と削除活動の有無を調べてみましょう。仮に動画の削除申請を積極的に行っているのであれば、現にゲーム実況動画が多数投稿されているとしても、それらの動画の削除申請が間に合っていないだけで、黙認はしていない、ということになるでしょう。これは、ゲーム実況者が、SNSやブログなどで、削除された旨を述べていたりするので、そのあたりの情報を調べてみましょう。

 

ゲームの知名度があり、投稿動画数も多く、かつ期間も長いにもかかわらず、削除活動を行っていない場合には、黙認している可能性が出てきます。

 

ただし、この場合でも、単に対応ができていないだけの可能性もあるため、黙認していると即断することはできません特に個人や小さい法人の場合は、対応できていないだけの可能性も極めて高いです。大手の場合でも、単に放置しているのみで、黙認しているとまでは言えない可能性もあります。

 

この辺りは、総合的な判断が必要であり、かつ各自でリスクを取る必要がある部分です。

 

参考までに、ポケモンシリーズに関する許可状況を詳細に分析してみましたので、こちらもご参照ください。

 

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⑵ 「黙認」と判断して動画投稿する場合の注意点

① 一般的なゲーム実況の動画のルールを遵守する

仮に、著作権者が黙認という判断をしていたとしても、黙認の対象は、「一般的なゲーム実況のルールを遵守している動画」に限られるものと考えられます。

 

すなわち、過度な商業化、一般的に認められていない収益化、法人の宣伝のための利用、ゲームの本来の趣旨から逸脱した動画、チート技の動画などは、著作権者が黙認するはずもありません

 

現在公表されているさまざまガイドライン等を参考にしつつ、一般的に許容されている水準でのゲーム実況動画とする必要があるでしょう。

 

② 著作権者の最新の動向を確認する

著作権者が、実は黙認しているわけではなく、動画の削除等の活動を始めた場合には、速やかに対処する必要があります。

 

また、著作権者が後になってガイドラインを公表した場合、当該ガイドラインを遵守する必要があります。

 

不明確な状態でリスクを取る以上、このあたりの情報収集は必要不可欠といえるでしょう。

 

9. この記事の結び

ゲーム実況動画は、広く社会に、かつ世界的にも受け入れられており、過度に不安になる必要はありませんが、ゲーム実況動画は、多くの場合収益化を目標にしており、そのような活動は社会的にも責任の生ずるものです。

 

著作権者の許諾を正しくとり、適切にゲーム実況動画を配信することが重要であり、ゲーム実況者として飛躍するには基本的かつ重要な点といえるでしょう。

 

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