肩こりに悩まされるデスクワーカーや、日々筋肉をメンテナンスする必要のあるアスリートの方向けに、最近話題のマッサージガンについてまとめてみました。
そもそもマッサージガンとは何なのか、また、筆者が実際に試した経験をもとに、どれを選べばいいのかまとめています。
- 1. マッサージガンとは?
- 2. マッサージガンと筋膜リリースガンの違いとは?
- 3. 筋膜リリースとは?
- 4. 筋膜リリースの方法は?
- 5. マッサージガンの選び方
- 6. 性能早見表
- 7. Step-pediaのおすすめ
- 8. この記事のむすび
1. マッサージガンとは?
マッサージガンとは、銃(ガン)の形状をしたマッサージ器具のことで、マッサージガンの先端部分が高速振動し、この先端部分を筋肉に当てるだけで、全身のケア・筋膜リリースを行うことができます。
大坂なおみ選手が愛用し、広告等を務める「HYPERVOLT」という製品をきっかけに、日本でも広く認知されるに至っており、今ではアスリートや、プロのスポーツ選手、プロのトレーナーなどに愛用される注目の製品です。日本で認知され始めてから一過性のブームに終わることなく、今では様々なメーカーがマッサージガンを販売しております、家電量販店でも専用のコーナーが設けられているところが多いです。
また、筋膜リリースは、近年、肩こり等の体の「こり」の解消・軽減に役立つものとして注目されており、マッサージガンは、プロのスポーツ選手だけでなく、デスクワーカーなど、肩こり・体のこりに日々悩まされている方にも人気の商品となっています。
2. マッサージガンと筋膜リリースガンの違いとは?
マッサージガンは、筋膜リリースガンとも呼ばれ、両者は同じ物を指します。
マッサージという「行為」に着目した呼び名がマッサージガンであり、筋膜リリースという「効果」に着目した呼び名が筋膜リリースガンとなります。
「筋膜リリース」のための器具であり、また、医療機器として認定されている機種もあるため、そういった文脈では筋膜リリースガンと呼ぶ方が、マッサージガンの性能を正しく伝えることができます。
他方で、筋膜リリース自体を知らない人からすると、「筋膜リリースガン」と言われてもピンとこないため、マーケティング戦略的にマッサージガンの名称も広く用いられるようになったものと思われます。
3. 筋膜リリースとは?
「筋膜リリース」とは、簡単に言うと、筋膜という組織が高密度化した状態から解放(リリース)することです。
この筋膜という組織が高密度化することで、肩こり・体のこりなどの体の不調が生じたり、トレーニング効率を下げてしまうことにつながります。
そして、筋膜組織の高密度化からの「解放(リリース)」は、単に筋肉を伸ばすのではなく、「解きほぐす」ことを意味します。すなわち、①適度な圧を加えることと、②伸張(ストレッチ)させることにより、筋膜が解きほぐされる(リリースされる)わけです。
スポーツ選手が、マッサージを受け(①)、ストレッチをしていること(②)を想像していただければよいと思います。
そして、この筋膜リリースには様々なアプローチがあり、手軽かつ効果的な方法として注目されているのが「マッサージガン」です。
4. 筋膜リリースの方法は?
筋膜リリースには様々な方法がありますが、筋膜リリースのいくつかの方法を表にまとめてみると以下のようなイメージになります。
初期費用 | 維持費 | 手軽さ | スペース | 対応部位 | スッキリ感 | |
マッサージ・整体 | 〇 | △ | △ | - | ◎ | ◎ |
マッサージ機 | △ | ◎ | 〇 | △ | △ | 〇 |
筋膜リリース注射 | △ | △ | △ | - | ◎ | 〇 |
フォームローラー | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | △ | △ |
マッサージガン | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
⑴ マッサージ・整体
マッサージ・整体を受ける方法があります。この方法は、一回数千円から受けられるため、初期費用としては大きくかかりません。ただ、毎回費用が発生する上、通う必要があるため、やや手軽さに欠けると言えます。
⑵ マッサージ機
マッサージ機を使用する方法もあります。マッサージ機は、初期費用こそ高くつくものの、維持費は電気代のみであるため、費用面では手軽な方法といえるでしょう。圧力もしっかりかかるため、スッキリ感も得られやすいです。もっとも、小型なものでもやや場所を取り、また、使用できる部位も限定的である点がデメリットです。
⑶ 筋膜リリース注射
最近注目されている方法として、筋膜リリース注射が挙げられます。これは、注射を使用し、癒着した筋膜に生理的食塩水を注入することで、筋膜を無理やりはがすというものです。基本的には自由診療扱いとなるため、一か所6000円程度、保険適応の場合でも一回数千円程度かかるため、費用面はかなり高くつきます。また、毎回注射を相当回数打つものであり、通院も生ずるところ、手軽さに欠ける方法と言えます。効果は人それぞれですが、「注射を打った直後は軽くなった感じになるが、すぐに元の状態に戻ってしまう」という感想を持たれる方が多いようです。筆者もこの方法を試したことがありますが、直後の軽くなった感じすら得られず、費用対効果は悪いと感じました。
⑷ フォームローラー
フォームローラーを使う方法もあります。フォームローラーは、2000円程度から手に入り、一度手に入れれば維持費用は一切かからないため、費用面では最も手軽な方法と言えます。使用も、ややスペースは取るものの、自宅で一人でできるため、かなり手軽な方法といえるでしょう。ただ、「点」ではなく「面」で圧力を加えるものであるため、凝っている部分によっては、スッキリ感を得にくく、また使用できる部位も限定されます。
⑸ マッサージガン
マッサージガンは、1万円以上し、初期費用こそ高くつきますが、一度買ってしまえば電気代のみと、維持費は大きくかかりません。また、一人で、かつデスクなどでそのまま使えるため、かなり手軽な方法と言えます。さらに、凝りが気になる部分に直接当てられるため、スッキリ感も得やすいです。
5. マッサージガンの選び方
⑴ モデルタイプ
マッサージガン(筋膜リリースガン)には、大きく以下の3つのモデルがあり、何を重視するかによって自分に合ったモデルが変わってきます。
① コンパクト軽量モデル
本体重量が500g以下のモデルで、とにかく小型かつ軽量の持ち運びを重視したモデルです。他のモデルに比べ、パワーに劣るものの、保管場所に困らず、持ち運びに便利で、取り扱いやすいというメリットがあります。職場での使用や、いつでもどこでもちょっとしたときに使用したいという方にはお勧めのモデルです。
② ミドルレンジモデル
本体重量500g~1000g程度のモデルで、値段・サイズ・パワーのバランスが取れたモデルです。もっとも、プロスポーツ選手もこのレンジのモデルを使っている例もあり、十分に高性能な機種もあり、③との区別は使い方や好みによる部分もあるでしょう。このモデルは通常タイプといって良いモデルで、迷ったらこのレンジを選ぶことをお勧めします。
③ 本格モデル
本体重量1000g以上のモデルで、とにかくパワーを重視したモデルとなります。プロ向けタイプとして販売されている例も多く、バッテリーの交換ができるモデルなど、トレーナーの方などによる連続使用を想定した作りになっているものもあります。質感にもこだわったモデルもあり、高級感やデザインを重視する方にもおすすめです。また、振動幅がミドルレンジモデルに比べると大きめに設定されており、筋肉の深部まで振動を加えることができる点も特徴といえます。
⑵ 振動数・調整段階
マッサージガンにおいてまず重要なのは、マッサージガンの先端部分の1分あたりの振動数です。
この1分あたりの振動数は、機種によって、1000回から3500回の間で設定されており、何段階か調整することが可能になっています。一般的には、3~5段階の調整が可能です。
振動数が多いほど揺らすイメージに近く、振動数が低いほど、叩くイメージに近くなっていきます。その日のコンディションや、部位などによって振動数を調整して使用します。
パワーを求める方が振動数の大きなものを求める傾向にありますが、実は振動数が低い方が、筋肉の深い部分にアプローチがしやすい印象です。私は基本的に強いマッサージを希望するタイプなのですが、振動数が高ければ高いほど良いわけではなく、よく振動数を低めに設定して使用しています。
⑶ 振動幅
また、マッサージガンの先端部分の振動幅も重要です。一般に、振動幅は調整できないため、自分に合った機種を選ぶ必要があります。
概ね、振動幅が小さいと弱く、振動幅が大きいと強いイメージです。一般的には振動幅が大きいほど、深くまで振動を到達させることができるといわれています。もっとも、振動幅が大きすぎると、「叩き」感が強くなってしまうため、よほど筋肉質でない限り、個人的にはおすすめしません。
実際に試してみることができればそれが良いのですが、それができない場合には、7㎜~9㎜程度の機種をおすすめします。
⑷ アタッチメント数
マッサージガンの先端部分の形状を変えることで、筋肉への刺激の与え方を変更することができます。この先端部分を「アタッチメント」といいます。
この先端部分のアタッチメントは、丸いものや平らなもの、とがったものなどがあり、機種によって2種類~6種類程度のアタッチメントが付属しています。
数が多いほど様々な形状に変化させることができ、部位ごとの使い分けや、好みやタイミングによっての使い分けができます。自分にフィットしない形状のものは使う必要がないため、多いことが必須というわけではないですが、多いほど選択肢が増えるため、好みの形状が定まっていない場合は、選択肢が多いものを選ぶと良いでしょう。
⑸ サイズ・重量
機種によって、サイズ・重量が異なるため、しっかり確認する必要があります。
重く、大きくなるほど、収納スペースを取ることになりますが、その分、本体の重さを利用して筋肉を刺激することができます。
他方で、軽く、小さくなるほど、持ち運びでき、また収納スペースも取りませんが、しっかりと筋肉を刺激する際に押し込む必要があります。
軽ければ軽いほどよいというわけではなく、用途にあわせてちょうどよいサイズや重量を選ぶことが重要となります。
⑹ 駆動時間
マッサージガンには、バッテリーがついており、連続駆動時間が機種によって異なります。充電しながら使用することができない機種が多いため、注意が必要です。
基本的に自宅で使うという方には、あまり重要な要素ではないものと思いますが、持ち運びをするような場合や、トレーナーの方など、連続して使う必要がある場合には、連続駆動時間が長い機種を選ぶと良いと思います。
⑺ 本体の形状
マッサージガン本体の形状も重要です。手の届きやすい範囲の場合はあまり問題ではないですが、背中など、手の届きにくい部分を自分でマッサージしたい場合、形状が重要になります。コンパクトなモデルは、この点にやや難点があるといえるものが多いかと思います。
6. 性能早見表
※ 拡大表示してご参照ください。拡大表示しても見にくい場合は、こちらのリンクをご参照下さい。
7. Step-pediaのおすすめ
⑴ ミドルレンジモデル(通常タイプ)
デスクワークや、日ごろの肩こり用など、主に家庭用で利用し、十分な機能性を求めたい方にはミドルレンジモデル(通常タイプ)がおすすめ。十分な性能を持ちながら、大きすぎずかつ高すぎないバランスの取れたモデルです。また、自分で使用する目的であれば、スポーツ選手にもお勧めできる高機能モデルも多数あります。
① MYTREX REBIVE
株式会社総通メディカルのMYTREXシリーズです。株式会社総通メディカルは、福岡県福岡市に所在する2017年創業の日本の会社で、ヘルスケア関係を中心に評価の高い商品を展開しています。MYTREX REBIVEもその例外ではなく、コンパクトなボディにもかかわらず、高い機能性を有しています。費用も2万円程度と安価であるため、マッサージガンの中では、最も人気な機種の一つと言えます。さらに、別売の温感アタッチメントを使えば筋肉を温めながら刺激することができる点も大きな魅力です。プロスポーツ選手の使用にも耐えうる「迷ったらこれ!」といえる間違いのない商品です。なお、筆者はこのモデルを愛用していますが、実際に使用してみた感想としても、お勧めの商品です。
② HYPER VOLT GO 2
最も有名なHYPER VOLTシリーズのコンパクトなモデルです。コンパクトさを実現しつつ、十分な機能を有しています。HYPERVOLT GOの後継モデルで、値段や重量はそのままに、稼働時間が30分ほどの伸びている点が特徴です。好みの問題ではありますが、ホワイトカラーで、上品なデザインとなっている点も大きな特徴です。HYPERVOLTブランドの安心感に加え、コンパクトさと機能性の両立の観点から特にお勧めできる製品です。
③ opove M3 Go
opoveは、2018年に中国で設立され、現在では日本やアメリカを含む9ヵ国で事業を展開している、マッサージガンを代表とする健康家電の企画・開発・販売・アフターサービスを行う事業を展開している会社です。opove社のM3 Goは、発売して間もないため、当該機種自体はまだ知名度も低いですが、安価ながら、かなりバランスの取れた性能を誇っており、ミドルレンジモデルを選ぶ場合には筆頭候補に入ってくるモデルといえます。実機レビュー記事もあるので、是非参照してみてください。
④ リカバリーガン
マッサージシートなどの健康器具で有名なDoctor Airのマッサージガンです。ミドルレンジモデルでありながら、非常にコンパクトなモデルで、何より1万円を切るコスパ最高のモデルと言えます。他のモデルに比べると、ややパワーに劣りますが、実機を使用してみた感想として、パワーが不十分ということは決してないと思います。とにかく手軽に使いたい、安く買いたい、という方におすすめです。
⑤ Theragun mini
Theragunシリーズは、アメリカ企業であるTherabodyの商品で、日本にはやや遅れて入ってきたため、知名度としてはほかに比べると低いかもしれませんが、世界60か国以上で使用されており、安心の商品と言えます。Theragunシリーズの魅力は何といってもパワーで、大きなボディと、パワーにより、しっかり圧をかけてくれます。Theragun miniは、Theragunシリーズのコンパクトなモデルです。もっとも、コンパクトといっても、ミドルレンジモデルに相当するモデルです。ただし、特殊な形状をしているため、サイズ感としてはコンパクトに収まっています。コンパクトなサイズのモデルであるにも関わらず、十分なパワーを兼ね備えており、コンパクトさとパワーを求めたい方にはお勧めの選択肢と言えるでしょう。
⑥ HYPERVOLT 2
HEYPER VOLTシリーズの定番モデルの第2弾です。プロ用モデルとして発売されているわけではありませんが、もともとアスリートが使用しているものとして話題になったHEYPER VOLTの最新版であるため、性能としては十分にプロ向けといえるでしょう。810gと、プロモデルよりは一回り小さく、ミドルレンジモデルに相当し、プロ向けの高機能モデルを選びたいものの持ち運びを意識してコンパクトさも取りたい、といった方にはお勧めのモデルです。値段も46000円に抑えられているため、本格モデルと比較すればかなり安価な部類といえます。稼働時間が3時間であり、バッテリー交換にも対応していないため、アスリートの方が個人で使うには十分なスペックですが、トレーナーとして複数人に連続して使用するといったような使い方の場合にはやや使い勝手が悪いでしょう。
⑦ エクサガン ホット&クール
マッサージシートなどの健康器具で有名なDoctor Airのマッサージガンです。温感アタッチメント及び冷感アタッチメントを標準装備しており、筋肉を温めながら刺激をすることも、冷やしながら刺激をすることもできる点が大きな特徴です。温冷機能を重視するなら最筆頭候補といえ、特に冷感機能を有するモデルとしては現状唯一の選択肢といえる機種といえます。
⑧ HYPERVOLT GO
最も有名なHYPER VOLTシリーズのコンパクトなモデルで、HYPERVOLT GO 2の一つ前のモデルとなります。もっとも、HYPERVOLT GO 2との違いは、稼働時間少し短い程度で、現在でも十分選択肢に入ってくるモデルといえます。カラーやデザインが少しが異なるので、HYPERVOLT GO 2よりHYPERVOLT GOのデザインが好きな方はこちらを選ぶと良いでしょう。
⑵ コンパクト軽量モデル
とにかくコンパクトなものが欲しい、安いものが欲しいという方にはコンパクトタイプがおすすめ。パワーはやや劣るものの、十分な性能を有し、コンパクトなので収納場所も取らず、しかもリーズナブル。高級タイプを持っている方の、持ち運び用のサブ機としても使い勝手が良いモデルです。
① MYTREX REBIVE MINI
株式会社総通メディカルのMYTREXシリーズのコンパクトなモデルです(MYTREXシリーズの解説は本記事上部の通常タイプの方をご覧ください。)。MYTREX REBIVE miniの強みは、何よりそのコンパクトさです。370gという超コンパクトなボディを実現しつつ、高い機能性を有しています。この軽さ・小ささでありながら、耐圧力13.5kgというパワフルさを実現しており、しっかりと押し込むこともできます。マッサージガン全体の中でもかなり筆頭候補に上がる製品といえるでしょう。また、別売の温感アタッチメントや、背面用のアタッチメントもあり、この点でも大きな魅力があります。
② MYTREX REBIVE MINI XS
株式会社総通メディカルのMYTREXシリーズのコンパクトなモデルです(MYTREXシリーズの解説は本記事上部の通常タイプの方をご覧ください。)。MYTREX REBIVE mini XSの強みは、とにかくそのコンパクトさです。MYTREX REBIVE MINIよりもさらに軽い265gという超々コンパクトなボディを実現しつつ、高い機能性を有しています。この軽さ・小ささでありながら、耐圧力8kgというパワフルさを実現しており、ある程度しっかりと押し込むこともできます。パワーの点では少し劣りますが、軽さ・小ささを特に重視する方には特におすすめです。また、別売の背面用アタッチメントがあることや、カラーも6種類展開で選べる点も魅力です。
③ エクサガン ハイパー
マッサージシートなどの健康器具で有名なDoctor Airのマッサージガンです。220gというマッサージガンの中でもトップレベルの軽量さを実現した製品です。実機を使用した感想としては、強く押し込むと止まってしまうため、パワフルさを求める方にはおすすめできないものの、顔用の低回転も装備され、カラー展開も多数であり、パワフルさは求めない、女性の持ち運びを想定した製品といえます。
④ ポイントビートハンディ
最低の回転数が1500回と低いのが特徴です。低めの回転数に抑えて使用したい方や、低めの回転数に抑えて使用したい部位がある方などには、うってつけの商品です。また、425gという軽量さ、11000円という安さも大きな魅力です。
⑤ CUTE X
マッサージガンは、1分間に数千回振動するため、大なり小なり音が気になるところです。さすがに、隣人との関係で深夜に使うのをためらうような「騒音」ではありませんが、同じ部屋に他の人や、赤ちゃんなどがいる場合などには、やはり音が気になってしまいます。そもそも音の数値を公表している製品は少ないのですが、一般的な製品は70db程度(スマートフォンの着信音が75db、図書館内が40db程度)と、それなりの音が鳴ってしまいます。CuteXは、音の数値を公表しており、最低の振動数で使用した場合に35db、最高の振動数でも55db程度と、かなり静かな設計になっています。
⑶ 本格モデル(プロ向けタイプ)
スポーツ後のケアや、デスクワークで固まりすぎた筋肉のケアなど、とにかくパワーと機能を求めたい方には本格的な本格モデルがおすすめ。値段も高く、サイズも大きいものの、十分なパワーと機能を備えた安心のモデルです。
① Theragun Pro
Theragunシリーズは、アメリカ企業であるTherabodyの商品で、日本にはやや遅れて入ってきたため、知名度としてはまだ低いものの、世界60か国以上で使用される安心の商品と言えます。Theragunシリーズの魅力は何といってもパワーで、大きなボディと、パワーにより、しっかり圧をかけてくれます。筋肉量の多い方や、とにかくスッキリ感を求めたいという方などにはおすすめです。ただ、振動幅が16mmと長く、「叩き」感が強いため、通常の体格の人からすると、単なるマッサージ機のように感じてしまうかもしれません。反対に、振動幅10mm程度だと満足できない、筋肉の深い部分まで刺激を加えたいという方にはTheragunシリーズは唯一の選択肢といえるでしょう。Theragun Proは、その中でも最上位モデルで、加圧27㎏であり、振動幅が16㎜と、とにかくパワフルなモデルです。パワー重視の方には最高の選択肢といえるでしょう。稼働時間が4時間確保でき、またバッテリー交換に対応している点も魅力的です。お金に余裕があれば、個人的にも手を出したい商品だと思います。
なお、ソースネクスト株式会社の製品であるかのような表記がなされることがありますが、日本での販売等をソースネクスト株式会社がサポートしているためで、あくまでもTherabody社の製品です。
② HEYPER VOLT 2 Pro
HEYPER VOLTシリーズのプロ用モデルです。1180gと重厚感があり、また、加圧90Wと強い加圧を実現したプロモデルです。HEYPER VOLTブランドのプロモデルでありながら、値段は56000円に抑えられているため、プロモデルを探している場合にはまず選択肢に上がるモデルといえます。もっとも、稼働時間が3時間であり、バッテリー交換にも対応していないため、使い方を選びます。アスリートの方が個人で使うには十分なスペックですが、トレーナーとして複数人に連続して使用するといったような使い方の場合にはやや使い勝手が悪いでしょう。
③ opove APEX
opoveは、2018年に中国で設立され、現在では日本やアメリカを含む9ヵ国で事業を展開している、マッサージガンを代表とする健康家電の企画・開発・販売・アフターサービスを行う事業を展開している会社です。opove社のAPEXは、発売して間もないため、当該機種自体はまだ知名度も低いですが、本格モデルでありながら26900円という非常に安価な価格である点が魅力的です。既に国内外で実績のあるopove M3 Proの後継モデルであることもあり、本格モデルとして選択肢の筆頭に上がってくるモデルといえるでしょう。実機レビュー記事もあるので、是非参照してみてください。
④ MYTREX REBIVE PRO
MYTREXシリーズのプロ用モデルです。高級感のあるデザインになっており、プロ感のあるモデルです。1500gと重く、値段も85800円と高いですが、バッテリー交換に対応し、稼働時間も6時間程度と、連続使用に向いているのが大きな特徴です。稼働時間が長いため、複数人で使う場合や、トレーナーの方などの使用にはおすすめです。
⑤ Theragun Elite
Theragunシリーズは、アメリカ企業であるTherabodyの商品で、日本にはやや遅れて入ってきたため、知名度としては低いものの、世界60か国以上で使用される安心の商品と言えます。Theragunシリーズの魅力は何といってもパワーで、大きなボディと、パワーにより、しっかり圧をかけてくれます。Theragun Eliteは、加圧18㎏であり、振動幅が16㎜と、とにかくパワフルなモデルで、Theragun Proには劣るものの、その分価格が抑えられており、パワーとコスパを求める方にはおすすめの選択肢といえるでしょう
⑥ Theragun Prime
Theragunシリーズの魅力は何といってもパワーで、大きなボディと、パワーにより、しっかり圧をかけてくれます。Theragun Primeは、Theragun Eliteよりもパワーを控えめにし、値段も抑えたモデルです。とはいえ加圧13㎏と十分なパワーがあるため、パワー重視で、Theragunシリーズが欲しいものの、筋肉質でもアスリートでもないため、そこまで強いパワーまで求めず、どちらかというと価格を押さえたい、という方におすすめです。
⑦ リカバリーガン PRO
マッサージシートなどの健康器具で有名なDoctor Airのマッサージガンです。加圧の観点では、17.5Wで、耐圧の数値も公表されておらず、プロモデルとしてはやや物足りなさを感じます。ただ、アーム部分が開き、背面への刺激も加えやすく、また、価格が33000円となっており、プロモデルとしては安価な価格設定であるところが大きな特徴となっており、価格や機能を踏まえると、本格モデルのエントリーモデルとして選択肢となる魅力的な製品といえるでしょう。
8. この記事のむすび
長時間のパソコン作業など、体のメンテナンスが必要な場面は数多くありますが、手間と時間、さらにはお金がかかるためになかなかメンテナンスできていないという方も多いかと思います。
マッサージガンは、初期投資額こそまとまった金額になりますが、一度購入してしまえば、いつでも、お金をかけずにメンテナンスをすることができ、とても便利です。
安価なモデルやコンパクトなモデルなど、様々なモデルがあるため、肩こりなどに悩まされている方は、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。