一般的に「YouTuber」とは、YouTubeにチャンネルを開設し、動画を配信する者を指すでしょう。
しかし、一口に「YouTuber」といっても、
・企業が事業として動画投稿する場合
・既に名の売れている著名人の方などが活躍する場を広げるために動画投稿する場合
・個人の方がいわゆるYouTuberになることを目指して動画投稿する場合
など、さまざまな場合があります。
この記事では、個人が売れっ子YouTuberになることを目指して動画投稿する場合を想定し、YouTuberとして成功するために必要なステップを分析しています。
1st Step まず始めてみること
個人がYouTuberを目指すには、これに尽きます。
企業や著名人の場合には、YouTubeチャンネル開設の意図や、スタンス、そこに至るまでのプロセスについては、関係者が仕事として、粛々とこなしていくものかと思います。
そして、企業や著名人の場合には、1本目の動画から、その影響力が大きく、また、もともと存在する企業や著名人の活動やイメージに悪影響を与える恐れがあります。
そのため、時間をかけてやることに意味がありますし、また、時間をかけても適切なタイミングで計画的に物事が進んでいくことでしょう。
しかしながら、個人の場合には、一本目の動画のクオリティが低かろうが、つまらなかろうが、残念ながら関係ありません。
つまり、クオリティを顧みずに「まず一本目を出す」ことによるデメリットがないのです。
他方で、英語の勉強をしようと思いつつ、教科書を開かないままに何年も経過したり、今年こそジムに通おうと決めていたのに、気が付けば年末を迎えたり、次の期末試験こそは早めにテスト勉強を始めようと決めていたのに、ほとんど何もしないまま期末試験直前を迎えたり、そんな経験がある方はおそらくたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
YouTubeについても同じで、やろうと思っているだけでは、いつまでたってもYouTuberにはなれません。
もし、上記のような「やろうと思ったまま何もしないまま時間だけがたった」というような経験に心当たりがあるなら、今この瞬間から以下のステップを踏んでみましょう。
①チャンネルの方向性を決める
②撮影する
③編集する
④チャンネルを開設する
⑤動画を公開する
まずは上記の①から⑤をそれぞれいつまでに行うのか、期限を決めましょう。
この期限は、チャンネルの方向性が決まっているのかどうか、YouTubeの活動にどのくらい時間がかけられるかによっても異なりますし、(とにかく早く1本目をアップロードすることをお勧めしますが)どの程度準備したいのか、という点によっても異なってくると思います。
ここまで読んで、「とにかくやってみよう!」という気持ちになっている方については、今日中、明日中にやってみましょう!
「やっぱり勉強はしたいし、しっかり企画も決めたい」という方は、1か月や2か月後ほどを目途にしてみてはいかがでしょうか。
チャンネルの知名度がないうちは、とにかく人の目に触れることが重要です。
また、インターネット市場は環境の変化が激しく、YouTube市場もその例外ではありません。
ずるずる始めるのが遅れて、一本目の動画投稿が1年後になってしまうような事態となれば、それは極めて大きな出遅れとなります。
ここで大事なのは、
・長すぎないスケジュールを組むこと
・そのスケジュールを守ること
です。
勉強してからやりたいと思って1か月間の時間をおいたが、何もしないまま期限を迎えてしまった、というような方は、期限をずらせばまた同じ結果になり、これの繰り返しになってしまうと思います。
まずはスケジュールを守ることを最優先に、とにかく一本動画をアップロードすることを目指してみましょう。
2nd Step 継続すること
1stStepを終えたら、次はその「継続」です。
YouTubeにおいては、継続が何よりも重要です。
ここでいう「継続」というのは、動画をアップロードし続けることであり、必ずしも「定期的」である必要はありません。
投稿数や、投稿頻度については、さまざまな情報が飛び交っていますし、あるべき投稿頻度や可能な投稿頻度は、個々の運営者の状況や、動画の性質によっても変わってくるでしょう。
例えば、テレビ番組でやっているようなスケールの大きな企画を、毎日投稿することは不可能でしょう。
ただ、このような大きな企画は、同じ動画のリピート視聴を狙いやすく、またチャンネル登録へのインセンティブが強く働くため、月1の頻度等で投稿しても、十分に視聴数や登録者数は稼げるでしょう。
これに対して、商品紹介などは、一つの動画を見ただけでは、「同じ動画をまた見たい!」とか、「次の動画を見たい!」、「別のシリーズを見たい!」といった欲求にはつながりにくく、むしろ何度か見ていくうちに投稿者自身の人柄を好きになってもらうことで、チャンネル登録や次の視聴につながる場合が多いものと言えます。
また、企画立案や撮影に要する時間も、「大きな企画もの」と比べると少なくすみ、どちらかというと毎日投稿しやすい内容といえるでしょう。
このように、チャンネルの性質によって、あるべき動画数や投稿頻度は様々なわけです。
しかしながら、動画の視聴数を稼ぐことを目的とする以上、「新しい動画を出すこと」は極めて重要であることは間違いありません。
3rd Step 改善していくこと
1つ目、2つ目のステップを踏むと、「結果」が得られます。
YouTubeは、
・再生数
・平均再生時間、その動画の何分目で視聴をやめるひとが多いのか
・動画への到達経路(Google検索なのか、YouTubeのおすすめなのか、など)
・サムネイルのクリック率(何度表示され、そのうち何回クリックされたのか)
などのたくさんの情報を提供してくれます。
この結果を分析し、次につなげていくことで、動画を改善していきます。
チャンネル登録者をぐっと伸ばすためには、ここが、極めて重要となります。
・この動画は再生されると思ったタイトルやサムネイルが、思いのほか伸びなかった
・自信のある動画ではなかったけど、意外と再生数が伸びた
・意外なところからのアクセスが多い
・なぜか低評価が多い
・そもそも再生されない
などなど、学ぶべきところは多くあるでしょう。
是非一度、有名YouTuberの過去の動画を見てみてください。
最近アップロードされている動画とは、クオリティや、場合によっては動画の方向性が違うかと思います。
どのYouTuberも、いろいろな情報を参考にしながらも、自分なりの試行錯誤を積み重ねて、今の形があるわけです。
また、その時のトレンドに合わせて今後も変化していくことでしょう。
なので、自分の動画投稿の結果を見て、自分なりに分析し、分析のヒントとしてこのブログに書いていることを参考にしながら、自分なりの「良い動画」を作り上げていくとよいと思います。
4th Step 見直すこと
4つ目のステップは、「見直すこと」です。
簡単に言えば、いわゆる「迷惑YouTuber」にならないために気を付けよう、ということです。
迷惑動画や、炎上動画を見ていると、「自分ならこんな動画投稿しない」と思うでしょうし、おそらくその感覚は正常です。
しかし、迷惑YouTuberには、大きく二つのパターンがあります。
①常識やモラル、法律を無視してでも話題になろうとするタイプ
②常識やモラル、法律を守っているつもりが、行き過ぎてしまうタイプ
①は、簡単に言えば、悪いことを悪いと分かったうえでやるタイプや、そもそも常識がないタイプです。
おでんつんつん男や、ドローン少年などがこういったタイプに該当するでしょう。
問題は、②です。
動画投稿を続けていると、再生を稼ぐことに必死になるあまり、行き過ぎてしまったり、単に再生数を稼ぐ工夫としての「面白いネタ」と思ってやったことが、見方によっては「悪ノリ」、「非常識」や「迷惑」となってしまったり、ということがありえます。
このタイプは、有名YouTuberでも炎上することがあることが、その典型でしょう。
例えば、はじめしゃちょーさんのニベアクリームの件などがこれにあたると思います。
これを防ぐためには、二つの視点を持っておくとよいと思います。
①まさに今投稿しようとしている動画が迷惑・非常識な動画と捉えられないか
②一回の動画では問題がないことでも、継続的に投稿することで迷惑・非常識な動画と捉えられないか
例えば、
「子供の泣いている微笑ましいシーン」を投稿した例
①事情を知らない人から見ると虐待にしか見えないのではないか
②個別でみると「子供の泣いている微笑ましいシーン」であるが、泣いている動画ばかり積み重なると、「泣かせているのではないか」との疑いが生じないか
などが例に挙げられるでしょう。
①については、まさに今投稿しているその動画が、迷惑・非常識な動画と捉えられないかを考えてみる癖をつけましょう。
・第三者や、嫌いな人がその動画を投稿しているのを想像する
・その動画を投稿した第三者が炎上したときに、擁護しようと思うのか、批判しようと思うのかを想像する
・第三者に意見を求める
・チームでやっている場合には、企画者とチェック者を分ける
など、いろいろな工夫があるかと思います。
次に、②については、上記の工夫に加えて、定期的に自分の動画一覧を見返してみる癖をつけてみるとよいでしょう。
一つの大事視点としては、視聴者から見ると、その出来事がいつ起きたのがわからない、ということでしょう。
「子供の泣いている微笑ましいシーン」の動画を10本投稿したときに、本当はここ2年間くらいで起きた稀な出来事なのに、視聴者からは「10日連続で泣いている」ように見える、などです。
もちろん、屁理屈を立てて批判してくる人を相手にする必要はありませんが、
「事情を知らない人から見ると虐待にしか見えないのでは?」という問いを自分のなかで立てて、「そういった屁理屈を立ててくるひともいるかもしれないが、常識的に見れば虐待ではない」といえるのか、「知っている人が見れば虐待ではないが、知らない人から見ると虐待と捉えられてもおかしくない」といえるのか、
ここを自分で検討することが、本当にヤバイ「炎上」や「批判」を回避することにつながります。
有名YouTuberの仲間入りを目指す以上、たまには第三者の意見を求めたりするなど、常に第三者の目線で、自分の企画、動画を見返してみるようにしましょう。
この記事の結び
以上のステップを参考に、まずはYouTubeチャンネルを開設し、動画を投稿してみましょう。
大事なのは、最初から手を広げすぎないことです。
また、以下の記事も参考にしてみてください。