仕事や勉強など様々な理由で体の凝りが気になる方も多いと思います。凝りの解消として、近年注目されている「筋膜リリース」ですが、そもそも筋膜リリースとは何か、どうすればいいのかがわからない方も多いかと思います。
そこで今回は、筋膜リリースとは何か、またどのような方法があるかを解説していきます。
1. 筋膜リリースとは?
「筋膜リリース」とは、簡単に言うと、筋膜という組織が高密度化した状態から解放(リリース)することです。
この筋膜という組織が高密度化することで、肩こり・体のこりなどの体の不調が生じたり、トレーニング効率を下げてしまうことにつながります。
この高密度化した筋膜を解放(リリース)することで、肩こり・体のこりなどの体の不調を改善するのが、筋膜リリースです。
この筋膜組織の高密度化からの「解放(リリース)」は、単に筋肉を伸ばすのではなく、「解きほぐす」ことを意味します。
すなわち、①適度な圧を加えることと、②伸張(ストレッチ)させることにより、筋膜が解きほぐされる(リリースされる)わけです。
スポーツ選手が、マッサージを受け(①)、ストレッチをしていること(②)を想像していただければよいでしょう。
そして、この筋膜リリースには様々なアプローチがありますので、以下で確認してみましょう。
2. 筋膜リリースの方法は?
筋膜リリースには様々な方法がありますが、筋膜リリースのいくつかの方法を表にまとめてみると以下のようなイメージになります。
初期費用 | 維持費 | 手軽さ | スペース | 対応部位 | スッキリ感 | |
マッサージ・整体 | 〇 | △ | △ | - | ◎ | ◎ |
マッサージ機 | △ | ◎ | 〇 | △ | △ | 〇 |
筋膜リリース注射 | △ | △ | △ | - | ◎ | 〇 |
フォームローラー | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | △ | △ |
マッサージガン | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
⑴ マッサージ・整体
まずは、マッサージ・整体を受ける方法があります。
この方法は、一回数千円から受けられるため、初期費用としては大きくかかりません。ただ、毎回費用が発生する上、通う必要があるため、やや手軽さに欠けると言えます。
また、安くていい店もあれば、安いだけで悪い店もあります。高い金額を出して国家資格を有する方の施術を受ければ間違いないですが、これだとかなりコストがかかることになるのが難点です。
筆者も、かなりの数のマッサージ店に通いましたが、店によって本当にピンキリですが、安心して通えるお店を二つほど紹介します。
まずはグローバル治療院です。こちらは、施術師の指名ができないのがやや難点ですが、どの施術師も、専門の国家資格を持っており、あたりはずれなく安定してクオリティの高い施術を受けられます。やや高い金額ではありますが、何より安定したクオリティである点が魅力でしょう。なお、国家資格を有しているため、医療費控除の対象にもなりうるというメリットもあります。
次に、ReRaKuです。肩甲骨に特化しており、肩甲骨マッサージは群を抜いています。お気に入りの施術師が見つかれば指名することもできますし、そうでなくても、研修制度がしっかりしているため、どの施術師のクオリティも高いです。指名したことも多数ですが、様々な地域のReRaKuを利用し、10名以上の方の施術を受けてきましたが、外れを引いたことはありませんでした。
⑵ マッサージ機
マッサージ機を使用する方法もあります。マッサージ機は、初期費用こそ高くつくものの、維持費は電気代のみであるため、費用面では手軽な方法といえるでしょう。圧力もしっかりかかるため、スッキリ感も得られやすいです。もっとも、小型なものでもやや場所を取り、また、使用できる部位も限定的である点がデメリットです。
以下のマッサージクッションは、インテリアとしても邪魔にならず、また、椅子において使用することができるため、職場や家庭でおすすめの商品です。筆者も長らく使っておりましたが、体重をかければかなり圧の強いマッサージを受けることができ、大変満足度の高い商品でした。
⑶ 筋膜リリース注射
最近注目されている方法として、筋膜リリース注射が挙げられます。これは、注射を使用し、癒着した筋膜に生理的食塩水を注入することで、筋膜を無理やりはがすというものです。基本的には自由診療扱いとなるため、一か所6000円程度、保険適応の場合でも一回数千円程度かかるため、費用面はかなり高くつきます。
また、毎回注射を相当回数打つものであり、通院も生ずるところ、手軽さに欠ける方法と言えます。効果は人それぞれですが、「注射を打った直後は軽くなった感じになるが、すぐに元の状態に戻ってしまう」という感想を持たれる方が多いようです。
筆者もこの方法を試したことがありますが、直後の軽くなった感じすら得られず、費用対効果は悪いと感じました。ただし、この方法でかなり改善される方もいるため、気になる方は試してみましょう。
ちなみに、施術後は、注射痕から少量の血液がでる(出血はないですが、服を脱ぐとついていたりします。)ため、汚れてもいい服装で受けに行きましょう。
⑷ フォームローラー
フォームローラーを使う方法もあります。フォームローラーは、2000円程度から手に入り、一度手に入れれば維持費用は一切かからないため、費用面では最も手軽な方法と言えます。
使用も、ややスペースは取るものの、自宅で一人でできるため、かなり手軽な方法といえるでしょう。ただ、「点」ではなく「面」で圧力を加えるものであるため、凝っている部分によっては、スッキリ感を得にくく、また使用できる部位も限定されます。
強いこりを感じた際に使うのではなく、凝り予防のために、軽度の筋トレや、ストレッチなどの運動習慣がある方が、継続して利用するには向いている商品といえるでしょう。
⑸ マッサージガン
マッサージガンは、1万円以上し、初期費用こそ高くつきますが、一度買ってしまえば電気代のみと、維持費は大きくかかりません。
また、一人で、かつデスクなどでそのまま使えるため、かなり手軽な方法と言えます。さらに、凝りが気になる部分に直接当てられるため、スッキリ感も得やすいです。
筋膜リリースといえばマッサージガンといわれるほどに浸透しているもので、それだけ効果が高いものであるといえるでしょう。
電気屋等で試してみることもできるので、一度手に取ってみることをお勧めします。
マッサージガンは、大小さまざまなものがあるため、選択に悩みます。スポーツ選手などのプロ向け製品から、家庭用製品まで様々であり、また値段も様々なので、用途に合わせて選ぶようにしましょう。高ければいいというわけでもありません。
選び方やおすすめは以下の記事にまとめているので、参考にしてみてください。
また、実際に以下の記事でopove M3 Goというマッサージガンの実機をレビューしているので、そちらも参考にしてみてください。
3. この記事のむすび
筋膜リリースの方法は様々な方法がありますが、凝りの深刻度や、費用などによっても、選択肢は様々です。
自分に合った方法を上記を試しながら見つけてみてください。
個人的には、マッサージガンは本当におすすめです。