キャンプは意外と持ち物が多く、キャンプに行ってから「あれが足りない、これが足りない」と気が付くことも多いです。そこで今回は、キャンプに必須の道具からあると便利な道具まで、キャンプ初心者向けにおすすめを交えて紹介しています。
この記事の最後で、印刷して使える持ち物リストのPDFも配布しているので、ぜひ印刷して活用してください。
- 1. テント・タープ関連
- 2. 寝具関連
- 3. テーブル・チェア関連
- 4. 光源関連
- 5. 焚火・BBQ
- 6. 調理関連(食料等)
- 7. 調理関連(熱源)
- 8. 調理関連(その他)
- 9. 服装関連
- 10. その他
- 11. 持ち物リスト(PDF)
- 12. この記事の結び
1. テント・タープ関連
⑴ テント
テントは、キャンプにおける「家」であり、必須のアイテムです。
テント選びは、まずは広さです。寝るスペースを確保することに加え、荷物を置くスペースを確保する必要があるため、人数+1人用のテントを選ぶといいでしょう。
Nature hikeのCloud Up 2 Ultralight Tentです。安価でありながら、グランドシートを含め、一式セットになっているため、手軽です。また、Nature hike製であり、信頼のできる製品であることも魅力です。
3人から6人用のテントなら、スノーピークのアメニティドームがおすすめです。大型テントは、機能性もさることながら、メンテナンスの容易さが重要なのですが、その点を含め、コスパの良いテントといえます。大型テントを選ぶならスノーピークがおすすめな理由については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
⑵ グランドシート
グランドシートはテントの底面を保護してくれる役割を持ちます。グランドシートがあることで、地面との接触による傷や汚れ、テント内への浸水などから守ってくれるため、テントを長く使うためにも用意することをおすすめします。
底面のサイズはテントごとに違うので、自身のテントサイズと、グランドシートのサイズが一致していることを確認したうえで購入しましょう。
上記でご紹介したアメニティドームM用のグランドシートとマットシートのセットです。純正は少々高いのですが、スノーピークの「乾燥サービス」の利点を享受するためには、純正一択です。
なお、Cloud Up 2 Ultralight Tentの場合は、グランドシートが付属しているため、新規に購入する必要はありません。
⑶ ペグ
ペグはテントやタープなどを固定するための杭のような道具のことです。風でテントが飛ばされないようにするため、必須のアイテムです。
ペグは、テントに付属していることもありますが、安価なテントだと、簡易なペグが付属しているだけの場合があり、それだとやや心細いため、しっかりしたペグを購入するとよいでしょう。
ペグは、ある程度の太さがあり、また、ある程度長いものを選ぶと、しっかり固定できます。特に、砂浜など、地面が柔らかい場所でのキャンプの場合は、短いペグだとしっかり固定することができません。また、太く、長いペグだと、どうしても重くなりかさばってしまいますが、チタンペグは、ある程度軽量に抑えることができるため、おすすめです。
⑷ ペグハンマー
ペグハンマーは、ペグを地面に打ち込むときに使用します。また、多くのペグハンマーはペグを抜くときにも役立つ機能が備わっています。そのため、テントの設置と撤収の両方の作業で役立つ道具といえます。
特に、かたい地面にペグを打ち込む場合は、ペグハンマーなしで、ペグを打ち込むのがなかなか難しいので、持っておくと便利なアイテムといえます。もっとも、キャンプ場に落ちている石などで代用することもできます。
比較的コンパクトな設計になっており、持ち運びに便利である点や、ペグを引き抜く際に使用しやすい設計になっている点も魅力です。
⑸ ロープ
ロープは様々な使い方をすることができるため、持っておくべきアイテムといえます。
特に、強風に見舞われた際は、テントをロープで補強することで、テントが風で倒されたり、飛ばされたりするのを防止することができ、重宝します。
⑹ タープ
タープとは、日差しや雨を防ぐための大きな布のことです。
布のあちこちに輪っかのようなものがついており、そこにポールやロープを通して固定します。張り方の自由度が高いため、自身のキャンプスタイルに合わせて変えることができます。
暑い夏のキャンプで、日影が確保できないキャンプ場や、小雨が降りそうな日などは、重宝するアイテムです。もっとも、そういったコンディションでない場合には、特になくても困らないため、状況を見て準備するか決めましょう。
1~2人用のタープです。安価でありながら、ポールもセットになっており、すぐに使うことができます。また、耐水圧が1800mm以上と十分な機能を備えています。
大人数ならスノーピークがおすすめです。大型のタープは、乾燥等のメンテナンスが大変ですが、スノーピークのテント乾燥サービスが使えるため、使い勝手の良いテントといえます。
⑺ タープポール
タープポールはタープを貼る際に支柱の役割を担ってくれます。
キャンプ場に落ちている長い木をポールの代わりにしたり、木にロープを結んでタープを張る方法もありますが、キャンプ場の環境に左右されるため、タープを利用する場合は、なるべくタープポールを持参したほうがいいでしょう。
タープを購入すると、タープポールもセットになっている場合がありますが、タープポールを持っておくと、レジャーシートをタープとして使用したり、テント前面の跳ね上げなど、意外と重宝します。ユニフレームのタープポールは、2段階の高さ調整が可能であり、また安価でありながら品質も十分であり、おすすめです。
⑻ レジャーシート
一枚レジャーシートを持っておくと、荷物置き場を作ることができ、特にテントの設営や、撤収作業の際に重宝します。テントの設営や撤収前に、レジャーシートの上に一時的に荷物を置くことで、設営作業や撤収作業をスムーズに行うことができます。
また、荷物削減のためにチェアを持っていかず、代わりにレジャーシートに座るという選択肢もありますし、防水性のあるレジャーシートであれば、急に雨に降られた際などは、タープとして使用することもできます。
急な雨の際や、ちょっとした荷物置き場など、何かと便利なレジャーシートですが、特に目的もなく持ち歩くには重さや大きさが気になります。この商品は、ポケットサイズでありながらある程度の広さを備え、かつ防水性も有するところ、一つ持っておくと重宝するアイテムです。
2. 寝具関連
⑴ 寝袋
寝袋は、就寝時の防寒着と考えましょう。
季節や標高を鑑みて、使うべき寝袋を選びましょう。夏は気温が高いので、標高が低ければ寝袋は不要な場合もありますが、標高が高いところに泊まる場合は、夜は冷える可能性があるので、注意が必要です。春秋は夜冷え込みますし、冬は特に寒くなるので、適切な寝袋を選ぶ必要があります。
参考として、寝袋には、最適温度と限界温度の表記(メーカーによって表現は異なります。)があるので、「最適温度」がキャンプ地の最低温度を下回る寝袋を選ぶとよいでしょう。
晩春~初秋にかけておすすめの寝袋です。コンパクトで品質も良く、またカラーバリエーションも豊富です。
冬用の寝袋としておすすめのアイテムです。冬用の寝袋は、機能の劣るものを使用してしまうと、夜が本当につらいものになってしまうので、十分な保温機能を有する寝袋を選ぶべきです。また、安価な寝袋は、保温性を有していても、かなり重く、また大きくなるため、キャンプでも、家でもかさばってしまいます。機能性と携帯性をどこまで求めるかで値段が決まってきますが、ナンガの寝袋は、高すぎず、大きすぎないバランスの取れたモデルといえます。また、ナンガの特徴として、ダウンを使用した寝袋は永久保証をしており、基本的に無料修理してくれる点も大きな利点です。高いですが、場所も取らず、長く使えることを考えるとむしろ安いと言えます。
⑵ マット
キャンプの寝心地はマットで決まると言っても過言ではありません。
基本的にグランドシートとテントだけでは、地面のかたさや凹凸をダイレクトに感じてしまいます。寝袋と地面の間にマットを敷くことで、それらを軽減することができます。また、地面から伝わる冷気を防ぐ役割もあります。
キャンプで定番のマットです。値段、機能、サイズ、どれをとっても、無難な選択といえるでしょう。
3. テーブル・チェア関連
⑴ テーブル
キャンプスタイルにもよりますが、複数人でワイワイやるキャンプでは、必須のアイテムといえるでしょう。料理や食事をする際などにテーブルがあると何かと便利です。
サイズ、収納サイズ、重量、材質などを確認し、自身のキャンプスタイルに応じて選択しましょう。
テーブルは、BBQや調理などの際に重宝します。テーブルのサイズをどうするのかは、どのようなキャンプをしたいのかによるところですが、上記のテーブルは、比較的コンパクトでありながら、それなりの広さと安定性のあるテーブルで、ソロなどの軽装備キャンプのメインテーブルや、家族でのキャンプでのサブテーブルとしておすすめです。
⑵ チェア
キャンプスタイルにもよりますが、必須のアイテムといえるでしょう。テーブルを持参する場合は、テーブルの高さと合ったチェアを選択すると使いやすいでしょう。
座り心地はもちろんのこと、収納サイズや重量などの携帯性を考慮したうえで最適なチェアを選びましょう。
コスパの大変優れた椅子です。非常に安価であるにもかかわらず、高い携帯性を有しながら、背もたれもついており、キャンプで大変重宝する椅子です。収納時のサイズがこの椅子よりコンパクトな椅子はあまりなく、あっても、1万円以上する高価なモデルとなるので、買うべき商品といえるでしょう。
4. 光源関連
⑴ ランタン
キャンプ場では基本的に外灯などの明かりが存在しないので、夜になると真っ暗になってしまいます。そのため、周囲を照らせる明かりを自分で用意する必要があります。
ランタンには種類がありますが、必須のアイテムとしては、電池又は充電式のLEDランタンがおすすめです。
直接光源が見えない設計になっており、直接ランタンが目に入ってもまぶしくなく、使用しやすいLEDランタンです。また、スマートフォンのバッテリーとしても使用できるため、1泊2日のキャンプなどでは、大変重宝します。
⑵ ランタンハンガー
ランタンは、下においてもよいのですが、上から照らした方が広範囲を照らすことができます。キャンプ場にもよりますが、ランタンをかける場所がない場合が多いので、ランタンハンガーを使用して、ランタンを吊るす場所を作る必要があります。
⑶ 手持ちライト・ヘッドライト
キャンプ場の夜は暗いため、手元の作業を照らしたり、トイレに行く際などのために、小さめの手持ちライトや、ヘッドライトがあると便利です。
5. 焚火・BBQ
⑴ 焚火台
キャンプの醍醐味といえば焚火といっても過言ではありません。最近は直火禁止のキャンプ場がほとんどなため、必須のアイテムといえます。焚火で料理をするのもよし、火を眺めるもよし、焚火台を使って火を楽しみましょう。
キャンパーならだれもが知っているピコグリルと類似の製品で、ピコグリルより重量が重いものの、丈夫なつくりとなっています。使い勝手はピコグリルと比べてもそん色なく、むしろ頑丈な分使いやすいといえるでしょう。値段はピコグリルの半額以下で、とてもコスパの良いモデルといえます。
サクッとバランスの良いものを買いたい!という方には上記のTokyoCamp焚き火台がおすすめですが、焚き火台はこだわりたい!という方はぜひ以下の記事も参照してみてください。
⑵ BBQコンロ
キャンプでBBQをするならBBQコンロも欠かせません。焚火台とBBQコンロを兼ねる場合もありますが、BBQコンロとして使用する場合は、どうしても焚火台が油まみれになってしまうので、注意しましょう。
キャプテンスタッグの定番モデルで、キャンパーの中では有名なモデルです。板状のパーツを組み立てるため、収納時はB5サイズまでコンパクトに収まり、また、洗いやすいモデルです。大人数には向きませんが、ソロキャンプでは十分ですし、2~3人程度なら十分楽しむことができるでしょう。
⑶ 厚手のアルミホイル
BBQコンロに厚手のアルミホイルを巻いてから使用すると、コンロの汚れを防ぎ、洗い物がかなり楽になります。通常のアルミホイルだと、炭火の熱に耐えきれないため、この用途で使用する場合は、厚手のタイプを用意しましょう。
⑷ 焚火シート
焚火の際に生じる熱や火の粉の飛び散りなどから、地面を守るために必要となる道具です。焚火シートを敷いてその上に焚火台やBBQコンロを設置して焚火やBBQをします。最近は直火禁止のキャンプ場がほとんどなため、必須のアイテムといえます。
⑸ 火ばさみ
薪や炭ををくべる際や、すでにくべてある薪や炭を動かしたいときなどに必要になります。
⑹ 耐熱グローブ
焚火の火を調整する際や、火にかけたクッカーやスキレットなどの調理用器具を持つ際などに重宝します。
⑺ 薪・炭
焚火やBBQをするときなどに必要になります。キャンプ場によっては、薪を売っていたり、自由に使うことがができるところもありますが、売っていないキャンプ場も多くあるので、事前に確認して、必要な分を準備して持参しましょう。
キャンプ場によっては、勝手に木を拾って使用していいところもありますが、そういった行為を禁止しているところも多くあるので、事前にキャンプ場に確認するようにしましょう。
薪は、ネットで購入することができるほか、ホームセンターなどにも売っていることがあるので、キャンプ場で売っていない場合は、キャンプ場近くのホームセンターに電話等で確認しておくとよいでしょう。
⑻ チムニースターター
チムニースターターとは、火おこしの道具で、主に炭に着火するために使用します。炭は着火性があまり高くないので、慣れないうちは、なかなか着火ができないことも珍しくありません。
そのため、素早く確実に着火するためにはチムニースターターを活用するといいでしょう。
折りたたみで携帯性に優れながら、チムニースターターとして十分な容量を有するモデルです。
⑼ 着火剤
火をつけるのもキャンプの醍醐味の一つではありますが、慣れないうちは、なかなか着火できないことも多いです。そんな時は、着火剤を使うことで、簡単に火をつけることができます。また、チムニースターターを持っていく際は、必須のアイテムです。
⑽ ライター(又はその他の着火手段)
薪や炭に火をつけるために必要となってきます。ライター以外の着火手段としては、マッチやファイヤースターターなどが考えられますが、これらはそれなりの難易度なため、これらの着火方法にチャレンジする場合でもライターは持っておくといいでしょう。
これもキャンパーには有名な商品です。先端が伸びるため、焚火やアルコールストーブなどの着火時に大変重宝します。一つ持っておくべきライターといえます。
⑾ 火吹き棒・うちわ
火を起こす際の必須アイテムです。火を大きくするためには、酸素を効率よく送りこむ必要があるため、これらのアイテムが必要となります。
⑿ ナイフ
薪を適切なサイズにする際に活躍してくれる道具です。木の枝などを集められる場合や、着火用の細い薪を用意できる場合は必須のアイテムではないですが、あると便利です。
なお、大きな薪を割る際などに斧を使う場合もありますが、初心者のうちは不要なアイテムです。
安価でありながら、刃先から柄の部分まで1枚のステンレスで繋がった「フルタング構造」となっており、薪割りの際に刃の背の部分をたたいても壊れない設計となっています(刃の部分のみ金属のモデルだと、柄と刃の接続部分が折れてしまいます。)。また、ナイフのケースが付属しているため、リュックなどに収納する際安心です。
6. 調理関連(食料等)
⑴ 食料
キャンプ場近くのスーパーなどで調達しましょう。キャンプの日程に合わせ、朝食などもしっかり用意しておきましょう。現地での手間を減らしたい場合は、事前に切ったり、味付けを済ませた食材を持参するのも有効です。
また、キャンプ最終日の朝は撤収作業があるため、あまり調理に割く時間がないこともあります。そういった場合は、お湯を沸かすだけで食べられるインスタント麺を用意しておくと楽でしょう。
⑵ 飲料
キャンプ場近くのスーパーなどで調達しましょう。夏場は特に熱中症の危険があるので、飲料水は十分に確保しましょう。また、水は沸かしてお湯として使うこともあるので、多めに準備しておいたほうがいいでしょう。
⑶ 調味料
最低限の味付けができる調味料は持って行きましょう。スーパー等では小分けの調味料が売っていないため、小分けのケースを買って自宅から持参するとよいでしょう。
7. 調理関連(熱源)
⑴ 調理用熱源(ガスバーナー・アルコールストーブ等)
お湯を沸かしたり、調理をする際の熱源を確保する必要があります。薪や炭を利用する方法と、ガスバーナーやアルコールストーブなどを利用する方法があります。
コンパクトさと機能性を兼ね備えた、キャンプの定番モデルです。品質も良く、迷わず買ってよい製品といえます。
イワタニジュニアコンパクトバーナーとセットで持っておきたい遮熱板です。ガス缶の破裂を防いでくれます。イワタニジュニアコンパクトバーナーのケースに入るため、パッキングの際にも邪魔になりません。
⑵ 燃料(ガス缶・アルコール等)
ガスバーナーやアルコールストーブを使うためにはガス缶やアルコールなどの燃料が必要になります。
⑶ 五徳
五徳はアルコールストーブや固形燃料などを使う際、メスティンなどのクッカーを上に置いて使用できるようにする道具です。使用する熱源にあわせて準備しましょう。
イワタニジュニアコンパクトバーナーとセットで持っておきたいバーナーパッドです。マグカップなど、底の面積が小さいものを安定しておくことができるようになります。
⑷ 風防・ウィンドスクリーン
ガスバーナーやアルコールストーブなどは風に弱いため、風を防ぐものが必要になってきます。風防やウィンドスクリーンで壁を作って風を防ぐ方法で対処します。
8. 調理関連(その他)
⑴ クッカー・皿
クッカーは調理の際の容器としても、食事の際のお皿としても使うことができます。お皿は別途用意することも考えられますが、別途用意するとその分荷物や洗い物が増えることになるので、クッカーをお皿として併用するのがおすすめです。
クッカーは、チタン、アルミニウム、ステンレスなどの材質でできています。チタン製は、軽量であり、かつ丈夫なのですが、高価な製品となります。ステンレスは、安価で丈夫なのですが、かなり重い製品となります。アルミニウムは、丈夫さはチタンやステンレスに比べると劣るものの、軽量さを備えつつ、安価な製品がそろっており、おすすめです。
⑵ 箸・カトラリー
カトラリーとは食事用のナイフ、フォーク、スプーンなどの総称のことです。最低限、箸は必須ですが、カトラリーについても必要に応じて準備するとよいでしょう。
⑶ マグカップ
飲み物を飲んだり、お湯を沸かしたりするのに使います。チタンマグカップは、耐久性が高く、非常に軽いため、キャンプに適しています。 また、直火での使用が可能なものもあり、お湯を沸かす際にも重宝します。
チタンマグカップのシングルウォールがおすすめです。チタンは、火にかけると色が変わるため、使っていて味が出てきます。また、熱伝導率が低いため、口元が熱くならず、火にかけて温めたあと、飲み物を飲みやすいという特徴があります。ダブルウォールは、保温性に優れるものの、その反面として直火で温めることができず、個人的には、キャンプではシングルウォールがおすすめです。
⑷ まな板
食材を現地でカットする場合はまな板も持っていきましょう。雰囲気のある木製のカッティングボードや、持ち運び重視の折りたためるプラスチックのカッティングボードなどの選択肢があります。ただし、簡易に済ませる場合には、アルミホイルなどを机に敷いて使うことも考えられます。
⑸ ナイフ(調理用)
包丁を持っていくのはなかなか難しい場合も多いので、包丁の代わりに、アウトドア用のナイフを持っていきましょう。折りたたんでコンパクトに収納できるナイフがおすすめです。
これもキャンパー定番のアイテムで、一つは持っておきたいアイテムといえます。折りたたみであるため、かさばりません。衛生面を考え、薪割りなどのためのナイフとは別に、オピネルのナイフを、調理用に持っているキャンパーは数多くいるでしょう。
⑹ トング
調理の際に焼いている食材をひっくり返したり、皿に取り分けたりするときにあるといいでしょう。
⑺ クーラーボックス(クーラーバッグ)
夏場は特に食材が傷みやすいので、クーラーボックスの保冷力は非常に重要です。クーラーボックスには頑丈で保冷力に優れたハードタイプのものと、コンパクトに折りたためるソフトタイプのクーラーバッグあります。自身のキャンプスタイルに応じて適切な方を選択しましょう。
ソフトクーラーは、ハードのクーラーボックスと比べ、収納時の場所を取りません。ソフトクーラーは、保温性が低いものが多いのですが、AOクーラーは、(環境にもよりますが、)1日たっても氷が残っているくらい、保温性に優れたクーラーです。値段はそれなりにするものの、ソフトクーラーの最強モデルであり、おすすめの商品です。
⑻ 保冷剤
クーラーバッグを使用する場合は、保冷剤も必須です。
クーラーボックスの性能を最大限引き出すには、保冷剤もまた重要です。クーラーショックは、医療分野である血液輸送のために開発された技術を応用して生まれた製品で、-7.8℃を長時間維持する保冷剤として設計されています。夏場のキャンプでは、ぜひ持っておきたい製品です。
⑼ アルミホイル
アルミホイルは調理の際に様々な用途で使うことができます。お皿などに巻いて使うことで、お皿を汚さずに使用することができるので、調理以外の用途でも活躍します。
⑽ ティッシュ・ウェットティッシュ
手を拭いたり、汚れを拭き取ったり、様々な場面であると便利です。
⑾ キッチンペーパー
汚れを拭いたり、洗った食器等の水気を取るのにも役立ちます。
⑿ ゴミ袋
キャンプ場にゴミ捨て場がある場合を除き、出したごみは必ず持ち帰りましょう。ゴミ捨て場がある場合でも、キャンプサイトで一時的にゴミをまとめておく必要はあるので、ゴミ袋は必ず用意しておきましょう。
⒀ スポンジ
炊事場があるキャンプ場の場合、洗い物ができることもあります。その際には、自身でスポンジを持参しておくと便利です。
⒁ 洗剤
洗剤を使って洗い物ができるキャンプ場もあるので、荷物に余裕があれば、持っていくといいでしょう。ただし、洗剤を禁止しているキャンプ場もあるので、キャンプ場のルールをよく確認しましょう。
9. 服装関連
⑴ キャンプに適した服装・靴
季節に合わせ、キャンプに適した服装・靴を選びましょう。特に、火を扱う際は、燃えにくい綿素材を選ぶとよいでしょう。
⑵ 上着・防寒着
気温が変化しやすい春秋、寒くなる冬はもちろん、夏でも場所によっては夜は冷え込むこともあります。そのため、季節に応じて、薄手の上着や、防寒着を持っていくと良いでしょう。
⑶ 帽子(夏)
夏は日差しが強いので、直射日光を防ぐ手段が必要です。最も簡単な対策としては、帽子をかぶるのがいいかと思います。タープを持っていく場合でも、トイレへの移動のタイミングでは直射日光にさらされることになるので、できるだけ帽子も持っていくようにしましょう。
⑷ タオル(汗拭き用・入浴時用など)
夏の昼間は特に気温が高いため、かなりの量の汗をかくでしょう。そのため、首にかけて汗を拭くためのタオルを用意しておくといいでしょう。
また、シャワーやお風呂があるキャンプ場もあるので、入浴の予定がある場合は、入浴用のタオルも用意しておきましょう。
⑸ 着替え
2泊以上のキャンプや、1泊2日のキャンプでも、帰りに銭湯などに寄る場合には、着替えを用意しておくといいでしょう。
10. その他
⑴ 常備薬・ファーストエイドキット(救急箱)
急に具合が悪くなることもあるので、常備薬の類は持参しておくようにしましょう。また、ケガや虫に刺されたた場合の応急処置ができるようにファーストエイドキットは必ず用意しておくようにしましょう。
⑵ 虫よけスプレー(春夏秋限定)
春、夏、秋のキャンプでは、蚊などの虫が出るため、キャンプ場で快適に過ごすためには、虫よけスプレーは必須のアイテムでしょう。
⑶ かゆみ止め
虫よけスプレーをしていても、刺されてしまうことはあります。その後を快適に過ごすためにもかゆみ止めは用意しておいたほうがいいでしょう。
⑷ 日焼け止め(夏限定)
夏は日差しが強いので日焼け止めは必須です。汗で流れ落ちてしまうこともあるので、ウォータープルーフの日焼け止めを用意するか、こまめにぬりなおすようにしましょう。
⑸ モバイルバッテリー・充電コード
キャンプ場では基本的に携帯の充電はできないので、モバイルバッテリーを持参するようにしましょう。
コード類の管理や使用は、日常生活でも煩雑ですが、キャンプの場面では、より顕著となります。コードレスのバッテリーは大変重宝するので、ぜひ持っておきたい商品です。
⑹ 歯ブラシ・歯磨き粉
歯ブラシなどは忘れがちですが、忘れないようにしましょう。
⑺ アウトドア保険
1日単位や月額制などアウトドアでのケガに備える保険を扱っている会社もあるため、必要に応じてアウトドア保険に加入しましょう。
⑻ スピーカー
BGMを流すことでキャンプの雰囲気を作る手助けをしてくれます。必須の道具ではありませんが、荷物に余裕がある場合は検討してもいいでしょう。ただし、キャンプ場によっては使用できないところもある他、すぐ近くに他のキャンパーがいる場合には、スピーカーの使用は避けましょう。
リュックにつけて持ち運んだり、テント内やランタンハンガーに引っ掛けられるため、設置場所に困りません。また、防水性も備えており、急な雨などで濡れてしまっても安心です。Bluetoothであるため、煩雑な接続も不要です。
⑼ レインウェア・傘
突然天気が崩れることもあるので、雨具は用意しておきましょう。タープを張っていたとしても、トイレや車などに移動するタイミング、撤収時などで必要になるので、コンパクトでかさばらないものを用意しておくといいでしょう。
⑽ その他アメニティ(洗顔料・化粧落とし等)
洗顔料や化粧落としなど、各自が日常的に使っているもので必要なものは持参するようにしましょう。
⑾ その他必需品(スマホ・財布・免許証・保険証等)
財布やスマホなど日常にも必要となるものは持参しましょう。特に、車やバイクで移動する場合は免許証を忘れないようにしましょう。
11. 持ち物リスト(PDF)
以上の持ち物のリストのPDFを以下のリンクからダウンロードできますので、ぜひご活用ください。上記の説明を踏まえ、必要なもの、不必要なものをご判断いただければと思います。
また、PDFをご利用の方は、ぜひこの記事のシェアをお願いします!
上記でも少し触れていますが、季節が変わっても、日本でのキャンプであれば、基本的に持ち物は変わりません。
夏場は虫対策、日焼け対策、保冷関連、熱中症対策などを中心に対策できるように荷物を増やすことになり、対して冬場は、防寒対策(上着や、カイロ、ストーブなど)を中心に荷物を増やすことになりますが、基本は変わらないので、ぜひリストを活用しつつ、+アルファで持っていきたいものを考えてみてください。
12. この記事の結び
キャンプは意外と必要な道具が多く、最初の内はあれもこれも持っていきがちですが、回数をこなしていくうちに、自分の中で必要なものと必要ないものが少しずつ見えてくるかと思います。
最初の内は記事を参考にしつつ準備をして、徐々に自分のキャンプスタイルを確立していくといいでしょう。
万全の準備をしてキャンプを楽しみましょう!