モノクロレーザープリンターやレーザープリンター複合機を含め、家庭用のレーザープリンターのおすすめ機種を用途に合わせて選べるよう、徹底比較します。インク代に相当するトナー価格を踏まえ、1枚あたりの印刷コストまで比べ、早見表付きで比較しているので、ぜひご参照ください。
1.レーザープリンターとは?
レーザープリンターとは、粒子である「トナー」で印刷を行うプリンターのことです。
「インク」を使用して印刷するインクジェットプリンターと異なり、インクを乾かす必要がないため、印刷スピードが非常に速いのが特徴です。
⑴ レーザープリンターのメリット
① 印刷スピードが非常に速い
レーザープリンターの最も大きな強みは、その印刷スピードです。一般的な家庭用インクジェットプリンターが、1分あたり数枚~10枚程度なのに対し、レーザープリンターは、1分あたり20枚から30枚と、圧倒的な速さを誇ります。
② 水に強く滲みにくい
レーザープリンターは、インクを使用しないため、耐水性に優れています。
家庭用インクジェットプリンターで印刷したものは、マーカーで線をひくと滲んでしまいますが、レーザープリンターは、滲みません。図書館やコンビニなどのプリンターの印刷物を想像してもらえると良いかと思います。
③ トナー交換の頻度が低い
レーザープリンターは、トナー一つあたりの印刷可能枚数が多く、インクジェットプリンターのインク交換の手間に比べると、圧倒的に手間がかからないといえます。
一般的な家庭用インクジェットプリンターは、数百枚~1000枚程度なのに対し、レーザープリンターのトナーは、1万枚以上の印刷が可能なものもあります。
④ 1枚当たりの印刷コストが比較的低く抑えられる
レーザープリンターは、一般的に、家庭用インクジェットプリンターに比べ、1枚あたりの印刷コストが安く済む傾向にあります。イメージとしては、約3分の2程度のコストで済みます。
家庭用インクジェットプリンターは、本体を安く売り、インクで稼ぐというビジネスモデルであるため、ランニングコストが高くつく傾向にあります。
⑵ レーザープリンターのデメリット
① 本体が大きく、重い
レーザープリンターの大きなデメリットは、本体サイズです。15㎏でも軽い機種となり、複合機となると25㎏以上となるため、スペースをとってしまいます。
家庭用インクジェットプリンターのイメージで購入すると、思った以上に大きかった、ということが起こりうるため、サイズや重量は要チェックです。
② 本体価格が高い
機種にもよりますが、家庭用インクジェットプリンターに比べ、本体価格が高い傾向にあります。
大量に印刷する場合は、その分ランニングコストが安くなるため、トータルで見ると問題ではありませんが、あまり印刷しない場合には、設置のハードルが高くなります。
③ トナー代が高い
こちらも本体価格と同様ですが、トナー一つあたりで10000以上の印刷が可能なこともあり、初期投資額が高くついてしまいます。もっとも、大量に印刷する場合は、その分ランニングコストが安くなるため、トータルで見ると問題ではありません
2. 主要メーカーと選び方のポイント
⑴ 主要メーカー
家庭で使用し得るプリンターに限定すると、レーザープリンターはBrotherが特に強い状況と言えるでしょう。
⑵ 選び方のポイント
在宅ワークで使用するプリンターという視点で見ると、①サイズ・重量、②ランニングコスト、③印刷スピード、④給紙容量、⑤対応用紙サイズ、⑥両面印刷の可否、⑦耐久性、⑧複合機か否かなど選ぶ際に重要となってきます。
特に、サイズ・重量は、想像以上に大きく・重いものが多いので、特に重要です。一般に、大きく重くなるほど性能は良くなるので、どのあたりが落としどころかを考える必要があるでしょう。
3. 性能早見表
※ 拡大表示してご参照ください。拡大表示しても見にくい場合は、こちらのリンクをご参照下さい。
※ 印刷スピードは、ISO基準の測定方法に則った「ipm」が使用されているケースと、メーカー独自の測定方法に則った「ppm」が使用されているケースがありますが、早見表では区別していません。
4. Step-pediaのおススメ
第1位 Brother HL-L3230CDW
家庭用のレーザープリンターとしては最もメジャーな機種と言えるでしょう。重量が18.1㎏であり、一般的なインクジェットと比べると大きいものの、レーザープリンターの中では比較的小型なサイズと言えます。カラー印刷、両面自動印刷にも対応し、レーザープリンターとして必要な機能は備えています。
レーザープリンターとして十分な機能を求めつつ、比較的コンパクトなものを購入したい場合には、おすすめの商品です。印刷スピード及び印刷コスト面で多少妥協しても、よりコンパクトなモデルがほしい場合は、Canon LBP622Cがおすすめです。
第2位 Canon LBP622C
モノクロ、カラー共に1分当たり21枚の印刷スピードを実現し、自動両面印刷にも対応しながら、14kgという比較的コンパクトなサイズにまとまったモデルです。大きな差ではないですが、機能面を追求したい場合はBroteher HL-L3230CDWが、コンパクトさを追求したい場合は、この商品が、それぞれおすすめです。
第3位 Brother HL-L2330D
モノクロ印刷限定ですが、自動両面印刷には対応し、特筆すべきは何よりその軽量さ、コンパクトさです。印刷スピードは、1分あたり30枚とかなり高速であるにもかかわらず、本体重量7.2kgと家庭向けにも十分設置できるコンパクトさを実現しています。
コンパクトなモノクロレーザープリンターであれば、Canon LBP162/LBP161か、この商品かの2択になるものと思いますが、Canon LBP162/LBP161よりやや機能面で優れています。
第4位 Canon LBP162/161
モノクロ印刷限定ですが、自動両面印刷には対応し、特筆すべきは何よりその軽量さ、コンパクトさです。印刷スピードは、1分あたり28枚とかなり高速であるにもかかわらず、本体重量7kgと家庭向けにも十分設置できるコンパクトさを実現しています。
コンパクトなモノクロレーザープリンターであれば、Brother HL-L2330Dか、この商品かの2択になるものと思いますが、Brother HL-L2330Dよりやや機能面で劣っているものの、ややコンパクトなモデルとなっています。
第5位 Canon LBP6040/LBP6030
モノクロ印刷のみで、スキャナーも対応しておらず、自動両面印刷にも対応していませんが、レーザープリンターでありながら、5kgという軽量さを実現しています。レーザープリンターがほしいものの、とにかくコンパクトさを追求したい、という方にはおすすめです。
第6位 Brother MFC-L3770CDW
レーザープリンターの複合機の中では比較的小型ではあるものの、重量が24.5㎏とかなり大型になります。ただ、カラー印刷、両面自動印刷にも対応し、レーザープリンターとして必要な機能を十分に備えています。
第7位 Epson LP-S180DN/LP-S180D
モノクロ印刷限定ですが、自動両面印刷には対応しています。印刷スピードは、1分あたり30枚と高速であるにもかかわらず、本体重量14kgと比較的コンパクトです。普通紙耐久枚数10万枚と高耐久であることから、モノクロ印刷のみを大量に行う方にはおすすめの機種と言えます。
第8位 Epson LP-S6160
本体重量44kgとかなり大型な製品となります。自動両面には対応していないものの、モノクロ、カラー共に1分当たり21枚の印刷スピードを実現しています。特筆すべきは、耐久性で、60万枚の印刷に耐えるモデルです。印刷スピードも速く、とにかく大量の印刷をする場合には、おすすめの商品と言えます。
4. この記事の結び
以上、家庭でも導入できるレーザープリンターのご紹介でした。
レーザープリンターは小型化が難しく、家庭で導入できるサイズのものは少ないのが現状です。ただ、導入し、その圧倒的スピードを体感してしまうと、もう家庭用インクジェットプリンターには戻れません。
もっとも、最近ではビジネスインクジェットプリンターという新たな選択肢も登場しています。こちらも気になる方は、以下の記事を参照してみて下さい。
また、その他の在宅関係グッズについて以下の記事で紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。