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YouTube動画の編集代行者を探す際の9つの注意点!(弁護士監修)

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動画制作において、編集作業の負担は大きく、個人の方の間でも編集を外注する動きが広がっており、外注しやすい環境が整いつつあります。

 

そこで今回は、編集を外注したい、いずれ編集を外注しようと思っている方に向けて、編集代行者・編集代行業者を探す際の注意点をまとめてみました。

 

 

1. サービス内容をよく確認する

 

「編集」と一口に言っても、極めて簡単な編集から、プロレベルの技術を駆使したこだわった編集まで様々なものがあります。

 

そして、「簡単な編集」といっても、カット編集のみという場合もあれば、テロップ入れやBGM、効果音(効果音のことをSE(Sound Effect)と言います。)の挿入まで対応してくれる場合もあり、ケースバイケースです。

 

更に言えば、「テロップの挿入」と一言にいっても、重要なワードのみテロップを入れるのか、すべてのセリフを書き起こしてくれるのか、色分けやフォントなどにこだわってテロップを入れてくれるのか、など様々なものがありえます。

 

このように「編集を代行する」といった場合に、どのような編集をしてくれるのかをしっかりと確認しないと、意図したものと違うものが納品されてしまう、という事態になってしまいます。

 

こうなると、時間もお金も余計にかかるため、どのようなサービス内容か、というのを、しっかりと確認するようにしましょう。

 

また、仕事の進め方もケースバイケースです。

 

本格的な動画編集の委託であれば、基本的に、事前や、編集過程での打ち合わせを重ね、依頼者の思う作品に仕上げていくことになりますが、安価な編集代行の場合、事前の打ち合わせの有無・程度は個人の方針によります

 

事前にイメージを適切に伝えられるか、言い換えれば、編集代行者がしっかり聞く姿勢を持っているかといった、仕事の進め方についても、吟味するようにしましょう。

 

2. 編集代行者の得意とする動画をチェックする

 

動画は、同じ素材を使った場合でも、編集次第でイメージがガラッと変わります

 

自分の持っている仕上がりイメージに近い動画に仕上げてもらうためには、出来る限り細かくイメージを伝えることが大切になってきます。

 

しかし、一般的に、安価な動画編集代行の場合、安価である分、編集者が一本当たりの動画にかけられる時間は限定されるため、打ち合わせを何度も重ねることは難しく、細かくイメージを伝えることが難しい傾向にあります。

 

編集代行者の得意とする動画分野について依頼するほうが、編集テクニックの引き出しも多く、またより良い編集をしてもらえる可能性が高まります

 

例えば、ドキュメンタリー作品を主として制作している編集代行者の方に、テロップや効果音を使ったテンポの良い動画制作を依頼すると、イメージを共有するための労力も多くかかるでしょうし、編集代行者が持っている編集技術の引き出しも少ないでしょう。

 

これに対して、例えばバラエティ番組等の編集経験のある方に依頼すれば、「笑い」を引き出すための効果的な効果音やテロップの使い方に慣れていたり、そのほかにも様々な工夫の引き出しを持っていると思います。こうした場合、抽象的なイメージだけを伝えても、うまく編集してもらえる可能性も高まります。

 

3. 品質のムラに注意する

 

納品される作品の品質は、編集代行者の編集技術に依存します。

 

そして、編集代行者は、ここのところ急激に増えており、素人レベルの方もたくさんいるのが現実です。

 

もちろん、「作業の効率化のために、誰でもできるような簡単な編集のみを格安で依頼したい」といった場合などもあるでしょうし、こういった編集代行者を否定するわけではありません。

 

しかし、編集を依頼する際は、この点をしっかりと認識したうえで、編集を依頼する必要があります。

 

自分の思う編集をしてもらえるかを確認するため、

 

・編集代行者の経歴(経験年数、経験内容、経験本数、職歴など)

・編集代行者の編集した作品(サンプル)の確認

・過去の評価・評判の確認

・使用機材・ソフトウェア

 

などの点を確認してみましょう。

 

4. 動画の画質やデータの規格に注意する

 

求めている動画の画質や、データの規格など、どのような動画ファイルを納品してもらうかについては、事前に確認しておきましょう。

 

例えば、4K動画を撮影していたが、HD画質で納品されてしまった場合など、事後的に4Kで納品してもらうように依頼しても、対応してもらえない可能性があります。

 

5. 納品方法を確認する

 

データ送信システムなのか、USBでの送付なのか、DVDなのかブルーレイディスクでの送付なのかといった、納品方法についても事前に確認しましょう。

 

例えば、iPhoneやiPadのみを使って活動しているのに、DVDで納品されてしまうと、せっかく納品されたものが使えないか、又は機材をそろえるなど使うまでに時間がかかってしまいます。

 

この点も、事後的に別の方法で対応してもらえない可能性があるので、事前にきっちり確認したうえで依頼しましょう。

 

6. 納期を確認する

 

納期についても事前にきっちり確認しましょう。

 

仮に依頼する作品の編集が1日程度で終わるものであったとしても、編集代行者は、他の案件も抱えており、対応が難しい場合もあります

 

また、納期を確認する際は、●日「程度」なのか、●日「以内」なのか、といった点を確認するようにしましょう。

 

3日程度であれば、4日や5日かかることも許容されますが、3日以内であれば、4日以上は納期遅れとなります。

 

またこの日数が、営業日なのか、土日祝日を含むのかについても確認しましょう。

 

金曜日に依頼した場合、3日後(土日祝日を含む。)の場合には、月曜日の仕上がりとなりますが、3営業日後となると、最短で水曜日の仕上がりとなります。

 

そして、一定の期限までに確実に納品されることが必要な場合は、その旨を編集代行者に伝え、対応できるか確認したうえで依頼するようにしましょう。

 

これに加えて、納期に遅れた場合にどのような対応とするかについても明確に合意しておいたほうが良いでしょう。

 

特に、納期が●日「程度」などと、あいまいな場合、いつからが納期遅れなのかも曖昧になってしまいます。

 

・●月●日までに納品されない場合は、以後1日遅延ごとに●円割引する

・●月●日までに納品されない場合は、違約金を払うことなく依頼者から一方的に解除できる

 

など、合意の方法は様々ですが、トラブル防止の観点から、この点を明確にしておくと良いでしょう。

 

7. 修正ポリシーを確認する

 

作品が納品された後、イメージと違う点や気にいらない点など、依頼者の要望に沿って、動画を修正してもらえる場合があります

 

編集代行者によって、事後修正の対応の有無、回数、内容は様々ですので、この点もしっかり確認しましょう。

 

8. 権利関係をよく確認する

 

編集代行者に動画編集を委託し、編集代行者が創意工夫して動画を編集した場合でも、YouTube動画は、いわゆる「映画の著作物」に該当するものと考えられるため、動画の著作権及び著作者人格権は、編集の依頼者(つまりYouTuber側)に帰属することになります。

 

しかしながら、著作権の行使の取り扱いについて、個別に契約で制限を加えることは可能です。

 

そのため、編集依頼時の条件として、

 

・YouTubeやその他の動画投稿サイトへの投稿の制限がされていないか

・商用利用は制限されていないか

・再編集は制限されていないか

・編集代行者の氏名を表示する義務はないか

 

など、権利関係には十分注意する必要があります。

 

9. 情報漏洩リスクに注意

 

動画編集を依頼する際は、編集代行者に、動画の素材を送ることになります。

 

そのため、

 

・編集代行者に対してプライバシー情報を渡してしまうリスク

・編集代行者から情報が漏洩するリスク

 

があります。

 

多くの素材は公開を前提にして撮影しているでしょうから、あまり問題にならない可能性もありますが、

 

例えば、

 

・編集で、効果音等で音を消すことを想定して、動画内で固有名詞での暴露話等を取り扱っている場合

・モザイク処理することを想定して、自宅の場所等のプライベートな情報や、着替えシーンなどを取り扱っている場合

・公開を前提としているが、企業案件など、一定の時期まで公開してはいけない情報を取り扱っている場合

 

など、公開することが想定されていない情報が含まれている場合や、一定の時期まで秘匿する必要がある情報を含む場合には、注意する必要があります。

 

この点については、

 

・編集代行者に守秘義務を負わせる

・秘匿性が特に高い情報などは、外注先にそのまま送付しない

 

などの工夫が大切です。

 

スキルマーケットのサイトなど、仲介サイトを利用する場合には、こうした義務が課されているかという点を確認しましょう(秘密保持義務、機密保持義務などの名称が使われることもあります。)。

 

また、企業案件などは、YouTuber側が企業との契約の中で秘密保持義務を負わされている場合もありえます。そういった場合は、そもそも外注が可能なのかという点にも注意する必要があります。

 

 

 

編集の外注は、お金の絡む立派な商取引です。

 

無用な争いに巻き込まれてしまっては、心身ともに疲弊してしまいますし、時間もとられてしまいます。

 

メインの活動である「動画制作」に注力するためにも、取引の内容を理解し、また内在するリスクを分析、理解したうえで外注するようにしましょう。

 

また、編集を外注することのメリットやデメリットについては、YouTube動画編集を外注するという選択肢。メリットとデメリットを徹底分析!の記事にまとめていますので、ぜひご参照ください。

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